
HPが2025年秋の新製品発表会で披露したのは、14インチのポータブルモニター「Series 5 Pro 14-Inch Portable Monitor」。一見するとタブレットのような外観ですが、従来の携帯モニターにはなかった新しい技術が搭載されています。
目次
世界初のNeo:LEDを採用したポータブルモニター
最大の特徴は、LGが開発したNeo:LEDパネルを採用している点です。商用のポータブルモニターとしては世界初の搭載で、100% Adobe RGBとDisplay P3をカバーする色精度を実現。写真や映像の色表現を重視するクリエイターにとっては魅力的な選択肢になりそうです。
これまでNeo:LEDはデスクトップ用モニターや一部のノートPCに使われるのが一般的で、持ち運び可能なモニターに採用されるのは極めて珍しいケース。これにより「持ち歩ける高色域ディスプレイ」という新しい体験が生まれることになります。
スペックは作業や動画視聴向けに最適化
解像度はWQXGA(16:10)、輝度400ニト、コントラスト比2,000:1、リフレッシュレートは75Hz。ゲーム向けというよりは、日常的な作業や動画鑑賞に向いたスペックです。画面サイズは14インチで軽量設計、出先でも自宅のマルチモニター環境に近い体験が得られそうです。
見た目はタブレットに近く、カバンに入れて持ち運べる利便性もポイント。必要なときにサッと取り出して、追加ディスプレイとして活用できるのは大きな魅力といえます。
発売は12月予定、日本展開は未定
HPによると発売は2025年12月を予定。ただし現時点で価格や地域別の販売計画は発表されていません。日本での販売についても未定とのことです。
世界初のNeo:LED搭載ポータブルモニターという位置づけだけに、発表時点から注目度は高め。発売後の評価次第では、今後のモバイルモニター市場の流れを変える製品になる可能性もありそうです。