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英・EUで販売開始、価格は249ポンドから
ロンドン発のスタートアップNothingが、新しい廉価モデル「Nothing Phone 3a Lite」を正式発表しました。
価格は£249 / €249で、すでにイギリスとEUで販売がスタートしています。
同社のスマートフォン「Phone 3」シリーズとしては4機種目にあたり、これまでのデザイン哲学を受け継ぎながらも、より手に取りやすい価格帯を実現したモデルです。
現時点では、日本やアメリカでの販売予定は発表されていません。

SnapdragonからMediaTekへ。性能と価格のバランスを取った選択
上位モデルのPhone 3aと比べて、3a LiteはチップセットがMediaTek Dimensity 7300 Proに変更されています。
RAMは8GBを搭載し、日常的な使用やSNS、動画視聴などには十分なパフォーマンス。
ただし、防塵防水性能はIP54(3aはIP64)に下がり、充電速度もやや控えめです。
ディスプレイは6.77インチのAMOLED(1080p)で、解像度やサイズは上位モデルと同等。
バッテリーも5,000mAhと変わらず、普段使いには十分な持ち時間を確保しています。
カメラ構成は簡素化。Glyphライトも“進化”
カメラは50MPメイン + 8MP超広角 + 2MPマクロの3眼構成。
Phone 3aに搭載されていた望遠レンズは省かれていますが、マクロカメラで近距離撮影に対応しています。
背面には、Nothingの象徴でもあるGlyphライトが搭載されています。
ただし今回はシンプルな1灯式のLEDで、背面右下に配置。
通知の種類に応じて点滅パターンをカスタマイズできるなど、機能面では従来モデルと同じ使い勝手を維持しています。
Nothingらしさを残しつつ、価格を限界まで抑えた一台
「Phone 3a Lite」は、Nothingの特徴である透明デザインや独自のインターフェース体験をそのままに、コストを抑えたエントリーモデルです。
チップセットやカメラ構成などで一部妥協はあるものの、£249という価格でAndroid 15と3年間のOSアップデート保証を提供する点は大きな魅力。
Nothingファンにとっては、“日常使いできるNothing”として注目に値する一台と言えそうです。
