Appleが2027年に発売予定とされる「iPhone 20」で、カメラセンサーが大きく進化するという情報が出ています。
リーク情報によると、同モデルでは“LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)”技術が新たに採用されるとのこと。
iPhone誕生20周年を記念する節目の年に、Appleが「写真体験」を再定義するかもしれません。
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iPhone誕生20周年モデルに搭載される新技術
韓国のリーカー「Yeux1122」がNaver上で伝えた情報によると、Appleは2027年に登場予定の「iPhone 20」でカメラセンサーにLOFIC技術を導入する計画とのことです。
この技術はCMOSセンサーの一種で、ピクセル単位で光の取り込み効率を大幅に改善します。
LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)では、フォトダイオードが過剰な光を受け取った際、その余剰電荷を同一ピクセル内のコンデンサに蓄える仕組みを採用。

これにより、従来よりも広いダイナミックレンジを実現し、明暗差のあるシーンでもディテールをしっかり保持できるとされています。
HDRを超える、1枚撮りでの高ダイナミックレンジ
現在のHDR撮影は、低照度・高照度で複数枚を撮影し合成することで、明暗差のある画像を生成しています。
しかしLOFICセンサーでは、このプロセスを1回の撮影で完結できるのが特徴です。
複数枚の合成が不要になるため、被写体が動いた際に生じるゴーストやブレなどのアーティファクトを防ぎつつ、自然な色とディテールを保つことが可能になります。
さらに、LOFIC技術を採用したセンサーでは最大20ストップのダイナミックレンジを実現できるとも言われています。
これは、現在のiPhoneが持つ約13ストップを大きく上回り、ハイエンドのシネマカメラに匹敵する性能とされています。
Apple独自センサー開発の動きも
Appleは近年、Sony製センサーに依存しない独自カメラセンサーの開発を進めているとも報じられています。
一部情報によれば、Appleは2024年8月時点で試作機を完成させており、将来的には自社製センサーへ完全移行する可能性もあります。
一方、SamsungはLOFIC技術に関して明確なロードマップを持っていないとされ、カメラ分野での競争力に差が出る可能性もあります。
HuaweiやXiaomiといった中国勢もこの技術を自社フラッグシップ機に採用すると報じられており、2027年はスマートフォンカメラ技術の転換点となりそうです。
20周年のiPhoneは「写真体験の再定義」に?
2027年に登場するiPhone 20は、Appleにとって象徴的な「20周年記念モデル」となります。
LOFICセンサーによる撮影体験の進化は、その特別な節目にふさわしい大きな変化になりそうです。
現時点では日本での発売時期や価格は不明ですが、LOFIC技術が実装されれば、iPhoneの写真表現は“もう一段上のリアリティ”へと進化することは間違いなさそうです。
引用:AppleInsider
