GoogleがAndroidタブレット向けに、新たなマルチタスク機能を準備しているようです。今度は、どんなアプリでも“フローティングバブル”として起動できるようにする仕組み。これが実現すれば、Androidタブレットの使い勝手がまた一段と進化しそうです。
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タブレット向けに進化するAndroidのマルチタスク機能
ここ数年、GoogleはAndroid OSの大型ディスプレイ対応を強化してきました。タスクバーやドラッグ&ドロップ対応の強化、ウィンドウ表示の改良などがその代表例です。
しかし、PCに取って代わるにはまだまだ…という評価が根強いのも事実。その最大の理由が、マルチタスク周りの使い勝手です。

そんな中、以前から開発が噂されていた「どんなアプリでもバブル表示できる」機能が、再び話題になっています。元々は一部のメッセージアプリに限定されていた「バブル表示」を汎用化しようという試み。1年前に存在が確認された後、開発が中止されたと考えられていましたが、どうやらGoogleは密かに改良を進めていたようです。
画面端にドラッグで「どんなアプリでもバブル化」?
最新のAndroid 16向けCanary版(ビルド2510)に含まれるコードの中に、気になる記述が見つかりました。それによると、アプリを画面の下隅にドラッグすることで、小さなバブルウィンドウとして起動できるようになる可能性があるとのこと。
Pixel Launcherのコード内には、この操作を案内する新しいチュートリアル用の文字列も追加されています。具体的には、タスクバーからアプリアイコンをドラッグし、画面右下にドロップすることで、通常の分割画面ではなく「浮かぶバブル」として起動する様子がアニメーション付きで紹介されるようです。
なお、このバブル機能がすべてのアプリに対応するという明言はありませんが、タスクバーに配置できるアプリが増えている現状を考えると、限定的な機能にとどまる可能性は低いと見られています。
Android 16 QPR3での導入の可能性も
今回見つかった新チュートリアルは、機能が正式にリリースされる可能性が高いことを示唆しています。Googleがリリース予定のない機能にわざわざUIの説明を追加するとは考えにくいためです。
正式な導入時期は不明ですが、早ければ**2025年3月に予定されている「Android 16 QPR3」**でお目見えするかもしれません。過去にもGoogleは、四半期ごとのアップデートでタブレット向け機能を強化してきた経緯があります。
今後、Androidタブレットがさらに「PC代替」としての実力を高めていくのか。バブル表示機能の進化が、マルチタスク体験を大きく変える一歩となるかもしれません。
この機能が実現すればAndroidタブレットは変わる
現時点ではGoogleからの正式なアナウンスはなく、日本での導入時期も不明ですが、この「フローティングバブル」機能が広く対応すれば、タブレットのマルチタスク運用に大きな変化をもたらす可能性があります。特に画面サイズが限られる小型タブレットでも、複数アプリの同時操作が現実的になれば、Androidタブレットの用途はさらに広がるかもしれません。
