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折りたたみiPhoneのキモは「ヒンジ構造」
Appleが開発中と噂されている「iPhone Fold(仮称)」の最大の特徴はもちろん“折りたためる”ディスプレイ。その動きを支えるヒンジ(蝶番)構造は、製品の耐久性とコストの両方に大きく関わる重要なパーツです。
ディスプレイの柔軟性だけでなく、開閉を繰り返してもズレや歪みが起きない精密な構造が求められるため、これまで「製造コストが高くつく」と見られていました。
アナリストKuo氏「1台あたり最大40ドル安くなる見込み」
アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、iPhone Foldのヒンジ生産コストは量産段階で1個あたり70〜80ドル程度に収まる見通しとのこと。
これまで市場では100〜120ドル前後と予想されていたため、実現すれば1台あたり20〜40ドルのコスト削減になります。
ヒンジの製造は、Appleの主要サプライヤーであるFoxconnと、台湾のShin Zu Shing(新日興)が共同で担当。Appleのヒンジ発注量の約65%を受注しており、残りをAmphenolが担う予定です。
Luxshareも関心、2027年以降に参入の可能性
この共同生産体制に加え、**Luxshare(立訊精密)**も2027年以降に参入する可能性があると報じられています。
もし実現すれば、複数メーカーによる競争がコストをさらに押し下げることになり、Appleとしては利益率の改善にもつながりそうです。
素材と構造は「軽さと強度の両立」が鍵
過去のリーク情報では、iPhone Foldは2台のiPhone Airを繋げたようなデザインになるとされ、フレームにはチタンやアルミニウムが使われる見込みです。
一方で、Kuo氏は以前に「液体金属ヒンジを採用したステンレススチールフレーム案」も指摘していましたが、その場合は重さが増すという課題もあります。
市場投入時期については依然として不透明で、2019年から毎年「来年登場」と言われ続けている状況。現時点でも発売時期や価格、日本での展開については未定です。
引用:AppleInsider