
Samsung(サムスン)の最新タブレット「Galaxy Tab S11」シリーズには、GoogleのPixelシリーズにもない“隠しChrome機能”が搭載されています。
それは、Google Chromeで開いているタブをOne UIの検索機能「Samsung Finder」から直接探せるというもの。Samsung端末特有の深いシステム連携が、ここでも光っています。
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ChromeタブをOne UIから直接検索できる
この機能は、Google Chromeの設定項目「Tabs and tab groups」の中にある「Share titles and URLs of open tabs from this device with the operating system(このデバイスの開いているタブのタイトルとURLをOSと共有)」を有効にすることで使えるようになります。
有効化すると、過去7日以内に開いていたChromeタブのタイトルとURLがOne UIに共有され、ホーム画面の検索バー(Samsung Finder)に表示されるようになります。
これにより、ユーザーはブラウザを開かなくても、ランチャー検索から最近見たページを素早く見つけることが可能に。Samsung Internetがすでに対応していた機能を、Google Chromeでも実現した形です。
Pixelにはない、Samsung限定の連携機能
興味深いのは、この機能がGoogleの自社製デバイス「Pixel Tablet」には搭載されていない点です。
PixelシリーズはGoogleアプリとの統合が最も深いことで知られていますが、今回のように“Samsung限定”のChrome機能が登場するのは珍しいケース。
Chromeのソースコードを確認したところ、この機能には2つの条件があることが分かっています。
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デバイスがタブレットであること
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端末が「Auxiliary Search」という機能コードをサポートしていること
この要件を満たすのが、Galaxy Tab S10およびS11シリーズ。つまりGoogleは、SamsungのOne UIとの連携強化を目的に、このChrome機能を特別に提供しているようです。
なぜPixelではなくGalaxyだけ?
Googleがなぜ自社デバイスよりもSamsungに先にこの機能を提供したのかは明らかではありません。
ただ、Samsung Internetとの機能差を埋める意図や、Galaxyタブレットの販促を意識した可能性も指摘されています。
いずれにせよ、この機能は現時点でGalaxy Tab S10/S11シリーズに限定されており、Pixelデバイスでは利用できません。
Google ChromeがSamsung Finderとここまで連携するのは前例がなく、今後のアップデートで他端末にも広がるのか注目されます。