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フレームに異なる金属を組み合わせる可能性
Appleが開発中と噂される折りたたみスマートフォン「iPhone Fold」について、新たなアナリストレポートが登場しました。
アナリストのJeff Pu氏によると、iPhone Foldはアルミニウムとチタンを組み合わせたハイブリッドフレームを採用する見込みとのこと。Pu氏の情報は過去のリークを裏づける内容で、フレーム本体にアルミニウム、ヒンジ部分にチタンを使う構造になる可能性が高いと見られています。
チタンはApple Watch Ultraなどにも採用されている素材で、軽量かつ強度に優れています。特にヒンジ部分では「Liquid Metal(液体金属)」と呼ばれる特殊合金をダイキャスト成形で使用するとの見方もあり、開閉を繰り返す折りたたみ構造に最適な素材とされています。
軽量化は避けて通れない課題
以前、アナリストのMing-Chi Kuo氏はステンレス製フレームを予想していましたが、重量面の問題が指摘されていました。
参考までに、iPhone Air(仮称)の重量は約165 g(5.82 オンス)で、iPhone Foldは「2台のiPhone Airを繋げたような構造」になると噂されています。単純計算で**約330 g(11.64 オンス)**に達するため、ステンレスでは重すぎるのが現実です。
比較として、Samsung Galaxy Z Fold7は約215 g(7.58 オンス)。Appleが市場競争力を持つためには、アルミによる軽量化とヒンジ部のチタン強化という設計は理にかなっていると言えるでしょう。
また、現行のiPhone Airの厚さが5.4 mm、Galaxy Z Fold7が4.2 mmであることを考えると、Appleにはさらなる薄型化も求められます。
「折りたたみiPhone」、発売は2026年以降?
近年、iPhone Foldの発売時期は「翌年登場」と噂され続けています。最新情報では2026年の登場が有力視されていますが、依然として不確定要素は多いようです。
Appleとしても、すでにSamsungやGoogleが先行する折りたたみ市場に「分厚く重い端末」を投入するわけにはいきません。ディスプレイの耐久性や製造コストなど、解決すべき課題が残されています。
一方で、Apple Vision Proのような空間コンピューティング製品が登場した今、「折りたたみiPhone」の存在意義そのものを疑問視する声もあります。
もし次の延期が起これば、iPhone Foldは永遠に“幻のプロジェクト”になるかもしれません。