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マルチタスクの定番機能が帰ってきた
Appleは現地時間10月7日、iPadOS 26.1の開発者向けベータ2(ビルド番号:23B5059e)を公開しました。
今回のアップデートでは、過去のiPadユーザーにはおなじみのマルチタスク機能「Slide Over」が再び利用できるようになっています。
iPadOS 26では、Macのようなウィンドウ管理を導入した新しいマルチタスクシステムが話題となりましたが、その一方で「Slide Over」が削除されていました。しかし今回のbeta 2で、ついに復活。使い慣れた操作感を求めていたユーザーには朗報です。
新しいウィンドウ管理でも利用可能に
Slide Overは、アプリを画面の上に小ウィンドウとして重ねて表示できる機能。
今回の復活版では、このSlide Overが新しいウィンドウ型マルチタスクにも対応しています。アプリウィンドウ左上の緑色アイコンをタップし、「Enter Slide Over」を選択することで起動できます。
なお、iPadOS 18までと異なり、Slide Overで同時に使えるアプリは1つまでに制限されています。とはいえ、これまでのStage Managerやフルスクリーン表示と組み合わせることで、用途に応じた柔軟な操作が可能になっています。
UIの細かな改善と不具合修正も
このbeta 2では、マルチタスク機能のほかにも細かなUI変更と改善が行われています。
設定アプリのフォントサイズがやや大きくなり、説明文は中央揃えから左揃えに変更。さらに、「ディスプレイと明るさ」セクションでは、iOS 26のデフォルト壁紙がプレビュー表示されるようになりました。
ヘルスアプリでは高血圧アラート機能が復活し、アラームが鳴らない不具合も修正済み。
また、iPadではローカル録音時にマイクのゲイン(入力音量)を調整できる機能が追加され、コントロールセンターから簡単に操作できるようになっています。
安定感を取り戻したiPadOSの進化
今回のiPadOS 26.1 beta 2では、かつての定番機能であるSlide Overが復活し、新しいマルチタスクシステムと共存する形で再構築されました。
UIの改善や不具合修正も含め、実用性と安定性の両面で着実に成熟してきた印象です。
AppleはiOSおよびiPadOSの開発者向けベータ版をおおむね2週間ごとに配信しており、今後も新機能や改良が段階的に追加される見込みです。正式リリース時には、より完成度の高いiPad体験が期待できそうです。
引用元:appleinsider