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Phone 3シリーズ限定、Essential Space経由で利用可能
ロンドン発のスマートフォンブランド「Nothing(ナッシング)」が、新たに通話録音機能の提供を開始しました。
この機能は「Essential Space」アプリを通じて利用でき、対象モデルは Phone 3 / Phone 3a / Phone 3a Pro の3機種のみ。
通話中に録音を開始するには、端末側面の「Essential Key」を長押しするか、画面上部に表示される通知バーから「Start recording」をタップするだけ。録音終了後はEssential Space内に音声ファイルが保存され、いつでも再生できます。
Nothingによると、この機能は本日から自動で順次配信されるとのこと。アプリの手動アップデートは不要で、サーバー側でのロールアウト形式となるようです。
対応地域は限定、日本も含まれる
通話録音機能が使えるのは、現時点では限られた国のみ。
対象国は イギリス、インド、日本、韓国、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア の8地域です。
Nothingは今後、対象市場をさらに拡大していく方針を示しており、他地域への展開も計画中とのこと。
つまり、今はまだ一部ユーザー向けの限定的な機能解禁という位置づけです。
シンプルな操作性とローカル保存が魅力
通話録音機能は、一見地味ながらユーザーからの要望が根強い機能のひとつ。特に仕事や取引、サポート対応などで内容を後から確認したいケースでは重宝します。
Nothingは物理ボタン「Essential Key」に録音操作を紐づけることで、アプリを開かずに即座に録音を開始できる設計にしており、利便性を重視した形です。
録音データはEssential Space上に保存されるため、クラウド依存ではなくローカルでの管理が可能。プライバシー面でも安心して使える設計と言えそうです。
Nothingが示す「ハード×ソフト」の方向性
今回の通話録音機能追加は、単なる小規模アップデートに留まりません。
Nothingが目指す“ハードウェアとソフトウェアの一体化”の方向性を、改めて象徴する動きでもあります。
物理ボタン「Essential Key」を核に、ユーザー体験を拡張する――。
このアプローチが今後、カメラ操作やAIアシスタント起動など、より多彩な機能へと発展していく可能性もありそうです。
現時点では日本でも利用可能ですが、対象モデル以外の端末では使えない点に注意。
Nothingがこの“Essential Space”を軸に、どこまでスマートフォン体験を拡張していくのか、引き続き注目です。