
Amazonが新しいKindle Scribeシリーズを発表しました。最大の注目は、ついにカラー表示に対応した「Kindle Scribe Colorsoft」です。従来の白黒Kindleから大きく進化した印象で、デザインも性能もアップデートされています。
目次
より薄く軽く、性能も強化された新モデル
今回のScribeシリーズは、全モデルに11インチのペーパーライクディスプレイを搭載。新しいチップセットとメモリ強化により、描画やページ切り替えのレスポンスが改善されたとしています。ペン入力の自然さにも配慮され、視差を抑えた書き心地が特徴です。ラインナップは以下の3種類。
-
フロントライト付きの新Scribe
-
フロントライトなしの廉価版(2026年初頭発売予定)
-
初のカラー対応モデル「Kindle Scribe Colorsoft」
デザインは従来よりも薄型・軽量化されており、持ち運びやすさも向上しています。
Colorsoftがもたらすカラー体験
「Kindle Scribe Colorsoft」では、Amazon独自のColorsoftディスプレイ技術を採用。一般的な液晶よりも目に優しい柔らかな色味を実現し、複数色のペンやハイライト、さらにはシェーディングツールも利用可能です。スケッチや手書きノートに彩りを加えられる点は従来のKindleにはなかった魅力といえそうです。
バッテリーは従来通り“数週間”持続するとされ、Kindleシリーズらしい「読書に集中できる環境」も維持されています。
AIツールでノート活用が進化
ソフトウェア面も刷新され、手書きメモを検索したり要約したりできるAIノート機能を搭載。Google DriveやOneDriveとのクラウド連携に加え、将来的にはAlexa Plusと同期して会話形式でノート検索が可能になる予定です。さらに読書向けには「ネタバレなし要約」や「Ask this Book」といったAIベースの新機能も導入予定とのこと。
発売時期と価格、気になる日本展開
新しいKindle Scribeは米国で年内発売予定で、価格はフロントライト付きモデルが499.99ドル、Colorsoftが629.99ドル、廉価版が429.99ドルからと発表されています。イギリスとドイツでは2026年初頭に展開される予定ですが、現時点では日本での発売は未定です。
Amazonは昨年の初代Colorsoftで一部ユーザーから「画面の色ムラがある」との報告を受けていました。今回の刷新でそうした課題をどこまで解消できているかが、シリーズの評価を左右しそうです。