
Appleが2025年に投入した「iPhone 17」シリーズのうち、Proモデルが圧倒的な支持を集めています。米国での消費者調査では、iPhone 17 Pro Maxが33%、iPhone 17 Proが22%の購入意向を獲得し、Pro系だけで全体の72%を占めました。ハイエンド仕様を重視する傾向が、前年のiPhone 16世代よりもさらに強まっているようです。
一方で、注目された超薄型モデル「iPhone Air」はわずか2%の支持にとどまり、調査結果から外されそうになるほどの低調ぶりでした。
目次
薄型デザインの代償にユーザーはNO
iPhone Airは従来の「Plus」ポジションを置き換えるモデルとして投入されましたが、需要の低さは鮮明です。薄さを追求するあまり、大容量バッテリーや冷却システム、フルサイズのカメラセンサーを搭載しにくい点が敬遠されたとみられています。
最近のユーザーは「丸一日使える電池持ち」や「高性能カメラ」「安定した冷却性能」といった実用性を重視しており、デザイン性だけでスペックを削る戦略は受け入れられにくいことが浮き彫りになりました。
サムスンも方針転換、Galaxy S26 Plus復活へ
この傾向はAppleに限りません。サムスンも同様の課題に直面しています。2025年に発売された薄型モデル「Galaxy S25 Edge」は販売が伸び悩み、生産計画も控えめに設定されていたと報じられています。その結果、同社は次期シリーズ「Galaxy S26」で従来型の「Plus」モデルを復活させる方針だと伝えられています。
話題性を狙った薄型スマホよりも、安定した需要が見込める標準的なサイズの方が市場では好まれていることを、サムスン自身も認めざるを得なかった形です。
スマホ市場が示す最重要メッセージ
iPhone AirやGalaxy S25 Edgeの動向が示すのは、「薄さ」より「性能と安心感」を優先するユーザーの姿勢です。どんなにスタイリッシュでも、バッテリー持ちやカメラ性能を犠牲にした端末は支持を得にくい。各社の今後の戦略も、この現実を踏まえて軌道修正していくことになりそうです。