
米Qualcommは、次世代のフラッグシップ向けモバイルプロセッサ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を正式に発表しました。2025年内に登場する複数のAndroidハイエンド機種に採用される予定で、最初に搭載するのはXiaomiの新フラッグシップ「Xiaomi 17」シリーズとなります。
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Qualcomm、新世代チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を公開
Qualcommは「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を、2025年に開催予定の「Snapdragon Summit」に先駆けて発表しました。本チップセットは、前世代「Snapdragon 8 Elite」(Galaxy S25などに搭載)に続く5世代目の8シリーズ・プレミアムプラットフォームと位置づけられています。
名称については、従来の「Gen 2」「Gen 3」といった形式ではなく「Elite Gen 5」を採用。Qualcommは「8シリーズの単一世代命名を導入して以来の5代目にあたるため」と説明しており、製品の進化をよりわかりやすく表現する狙いがあります。
同社は、今回のチップがTSMCの3nmプロセスや独自のOryonコアを採用すると報じられており、詳細な性能や機能についてはSnapdragon Summitで明かされる見込みです。
Xiaomi 17シリーズが初採用、Galaxy S26も予定
Xiaomiは「Xiaomi 17」「Xiaomi 17 Pro」「Xiaomi 17 Pro Max」にSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載すると正式に発表しました。
シリーズ名についても「16」を飛ばし、一気に「17」へ移行。これは、同時期に登場予定のApple「iPhone 17」シリーズに合わせた形とみられます。
さらに、Samsungの次期フラッグシップ「Galaxy S26」シリーズにも同チップが搭載される予定で、機種専用の「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」という名称が使われる可能性も示されています。
今後の注目点
Snapdragon 8 Elite Gen 5は、CPUやGPU性能の大幅な進化に加え、AI処理や電力効率の向上も期待されています。正式なベンチマークや新機能はSnapdragon Summitで公開される見込みで、Androidフラッグシップ市場における重要な転換点となりそうです。
現時点では日本での発売時期や対応機種についての情報はありませんが、Xiaomi 17シリーズやGalaxy S26シリーズの日本展開次第で国内ユーザーも利用可能になる可能性があります。
Snapdragon 8 Elite Gen 5が次世代フラッグシップ市場を牽引
Qualcommが発表した「Snapdragon 8 Elite Gen 5」は、プレミアムAndroidスマートフォンの中核を担う最新チップセットです。Xiaomi 17シリーズが初採用モデルとなり、Samsung Galaxy S26シリーズへの搭載も予定されています。詳細な性能や機能は今年後半のSnapdragon Summitで明かされる予定で、次世代フラッグシップ体験を大きく左右する注目の存在となっています。