ここ数年でAndroidスマートフォンの性能は大きく向上してきましたが、今回の検証はその進化を象徴する事例かもしれません。ゲーミングスマートフォン「Red Magic 11 Pro」で、重量級PCゲームとして知られる『Cyberpunk 2077』をローカル動作させるテストが公開されました。
クラウドゲームやリモートプレイではなく、エミュレーションによるネイティブ実行という点がポイントで、モバイルチップの到達点を示す内容になっています。
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Red Magic 11 ProでCyberpunk 2077動作検証
今回の検証を行ったのは海外YouTubeチャンネルETA Prime。Red Magic 11 Pro上でPC版『Cyberpunk 2077』をエミュレーション動作させるテストを実施しています。
端末にはQualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」が搭載されており、720p解像度・最低画質設定で動作させた場合、フレームレートはおおむね30FPS前後で推移。負荷の高いシーンでは20FPS台後半まで落ち込む場面もあったと報告されています。
その後、AMDのアップスケーリング技術「FSR 2.1」をBalancedモードで使用し、さらにフレーム生成(Frame Generation)を有効化すると、パフォーマンスは大きく改善。40FPS以上を安定して維持し、軽い場面では50FPS付近に到達することもあったとのことです。
Snapdragon 8 Elite Gen 5の負荷状況と実力
検証時の内部負荷を見ると、CPU使用率は60〜80%、GPU使用率は50〜60%程度で推移していたとされています。モバイルSoCとしてはかなり高負荷な状況ですが、それでもプレイ可能なフレームレートを維持できている点は注目に値します。
またSteam Deck向けプリセットも試されており、画質を若干向上させた設定では初期状態で約20FPSまで低下。ただしフレーム生成を有効化することで再び40FPS前後まで回復しています。
その代償として、フレーム補間特有のゴーストやアーティファクトが確認されたと報じられていますが、技術的には想定内の挙動とされています。
Red Magic 11 Proのスペックと位置づけ
今回の結果はあくまでエミュレーションによるものであり、ゲーム専用機やゲーミングPCの代替になるものではありません。ただし、かつてハイエンドPCでも高負荷だったタイトルがスマートフォン単体で動作するという事実は、モバイル性能の進化を示す象徴的な出来事と言えます。
Red Magic 11 Proの日本発売日や価格については、現時点では公式な発表は確認されていません。日本展開についても未定の状況です。
モバイルゲーム性能の次世代を示す象徴例
数年前であれば現実的ではなかったPCゲームのローカル動作が、スマートフォンで実現しつつあることは、モバイルチップの進化が新しい段階に入ったことを示しています。今後の世代で性能がさらに向上すれば、携帯ゲーム環境の選択肢は大きく広がる可能性があります。
引用: GIZMOCHINA
