次世代モデルの噂が出始めると、現行機種の存在感は一気に薄れる。スマートフォン業界では、そんな流れが当たり前でした。
ところがSamsungの最新フラッグシップであるGalaxy S25シリーズは、発売から約8か月が経過した今も、むしろ売れ行きを伸ばしていると報じられています。その背景には、Galaxy S26をめぐる意外な状況が関係しているようです。
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発売から8か月で異例の販売増加を記録
Android Headlinesによると、Galaxy S25、Galaxy S25+、Galaxy S25 Ultraで構成されるGalaxy S25シリーズは、2025年末時点で累計3,000万台を超える販売台数に到達したとされています。
通常、Androidスマートフォンは発売から90日ほどで需要のピークを迎え、その後は次第に販売が落ち着いていくのが一般的です。しかし、著名リーカーのIce Universeが示した販売データでは、Galaxy S25シリーズは発売から8〜9か月目にあたる時期に、むしろ販売が持ち直す動きを見せました。
この後半の伸びは、過去のGalaxy S10シリーズと比べても顕著で、年末にかけての販売ペースはほぼ倍近かったとも伝えられています。フラッグシップAndroidとしては、かなり珍しい動きです。
Samsungが進める販売戦略の変化
この現象は、単なる偶然ではないと見られています。Samsungがフラッグシップの売り方そのものを変えつつある、という見方が出ています。
これまでのGalaxy Sシリーズは、発売直後の数か月で売り切る「短期集中型」に近いモデルでしたが、Galaxy S25では1年間を通して主力商品として売り続ける戦略にシフトしている可能性があります。
実際、価格調整やキャリアによるキャンペーンが後半にかけて強化され、高性能モデルが手に取りやすくなっている点は無視できません。また、企業向けの一括導入や法人需要が年度末に集中することも、販売を下支えした要因と考えられています。このあたりは、iPhoneの販売サイクルに近い動きとも言えそうです。
Galaxy S26リークが与えた思わぬ影響
もうひとつ注目されているのが、Galaxy S26シリーズに関するリーク情報です。
現時点で出回っているGalaxy S26のリークでは、デザインやスペック面での進化は控えめで、大きな変化は見られないと報じられています。Galaxy S26 Ultraについても、ディスプレイやSoCの世代更新はあるものの、体験を一変させるような要素は少ないというトーンが目立ちます。
その結果、「次を待つ理由が薄い」と感じたユーザーが、完成度が高く価格も落ち着いてきたGalaxy S25シリーズを選ぶ流れが生まれているようです。特にGalaxy S25 Ultraは、性能面での不満が少ないこともあり、待つより今買う選択肢として再評価されている状況だと伝えられています。
Galaxy S26発売前でも現行機が選ばれる理由
Galaxy S26の発売日や正式なスペックについては、現時点では明らかになっていません。日本でのGalaxy S26 Ultraの発売日についても、公式な情報は出ていない状況です。
それでも、次世代モデルの情報が盛り上がらない一方で、Galaxy S25シリーズが安定して売れ続けているという事実は、Samsungの戦略転換が一定の成果を上げていることを示しています。
派手なリークや大幅な進化がなくても、完成度の高い現行モデルを長く売る。Galaxy S26をめぐる静かな空気感が、結果的にGalaxy S25の価値を引き上げているという構図は、これまでのAndroid市場ではあまり見られなかった展開と言えそうです。
