バッテリー切れを前提にしないスマートフォンが現れました。Honorが中国で発表した「Honor Win」シリーズは、10,000mAhというスマートフォンでは異例のバッテリー容量を武器に、ゲーミング用途を強く意識したモデルです。Windows連携を含むソフトウェア展開も示唆されており、単なるゲーム特化端末で終わらない存在になりそうです。
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Honor Win、10,000mAhバッテリーを実装
Honor WinおよびWin RTは、第3世代シリコンカーボン技術を用いた10,000mAhバッテリーを搭載しています。これだけの容量を持ちながら、本体厚は約8.3mmに抑えられていると報じられています。
シリコンカーボン技術は、中国メーカーを中心に採用が進んでいる新世代バッテリーで、同サイズでも従来型より高容量化できるのが特徴です。Honorはこの技術によって、「大容量=分厚い」という前提を崩しにきた形です。
Snapdragon 8シリーズと冷却ファンの本気構成
パフォーマンス面も妥協はありません。
Honor WinはSnapdragon 8 Elite Gen 5、Win RTはSnapdragon 8 Eliteを搭載。いずれも現行の最上位クラスに位置づけられるSoCです。
さらに、内部には物理的なアクティブ冷却ファンを内蔵。
「Dongfeng Turbo Cooling」と呼ばれる冷却機構は、最大25,000RPMで回転し、専用モードではSoC温度を約7℃低下させるとされています。長時間のゲームプレイでも、サーマルスロットリングを抑える狙いです。
メモリは最大16GBのLPDDR5X、ストレージは最大1TBと、完全にハイエンド仕様です。

185Hz OLEDとWindows連携を意識した設計
ディスプレイは6.83インチ OLED(1.5K解像度)。
リフレッシュレートは最大185Hzと、一般的なゲーミングスマホ(144Hz〜165Hz)を上回ります。加えて、5,920Hz PWM調光による低輝度時のフリッカー低減や、最大6,000nitsのピーク輝度にも対応しています。
また、Honorは近年「Honor Windows」や「Honor Windows App」といったPC連携機能を強化しており、本シリーズもWindows 11環境との連携を視野に入れた製品と見られています。モバイルゲームだけでなく、PCとのシームレスな連動を重視するユーザー層も意識している印象です。
日本発売は未定だが注目度は高い
カメラ構成は、50MPメイン+50MPフロントを共通仕様とし、Honor Winでは3倍光学ズーム対応の50MP望遠と12MP超広角を追加。
耐久性もIP68 / IP69 / IP69Kの三重認証を取得し、高圧・高温の水噴射にも耐える設計とされています。
中国での価格は、Honor Win RTが2,699元から、Honor Winが3,999元からと報じられています。現時点では日本発売は未定ですが、1万mAhバッテリー、冷却ファン、超高リフレッシュレートという構成は、これまでのスマートフォンの常識を大きく超えるものです。バッテリー性能を最優先するユーザーにとって、今後の展開が気になるシリーズであることは間違いなさそうです。
