
Googleは、最新スマートフォン「Pixel 10」シリーズに搭載された新機能「Daily Hub」の提供を一時的に停止したと発表しました。ユーザー体験を高めるために改良作業を進めており、改善後に改めて提供を再開する予定です。
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日々の予定や情報を集約する新機能「Daily Hub」
「Daily Hub」は、Pixel 10シリーズで初めて導入された機能で、天気、カレンダー、リマインダー、コンテンツのおすすめなどをまとめて表示する“日次ブリーフィング”のような役割を担っていました。
Google Discoverフィードの上部や「At a Glance」ウィジェットの一部として表示され、Samsungの「Now Brief」のような利用シーンを想定していました。
利便性に課題、ユーザーからの評価は伸び悩み
しかし実際には、以下のような制約が目立っていたと報じられています。
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天気情報は現在の気温のみ表示
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カレンダーは直近の予定しか反映されない
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表示内容をユーザーがカスタマイズできない
また、配置がわかりにくく、専用のアプリやウィジェットに比べて利便性に欠けるとの指摘もありました。おすすめコンテンツ(YouTube動画や記事)の表示には一定の可能性が見られたものの、完成度は十分ではなかったようです。
Googleは「改善のための一時停止」と説明
Googleは米メディア 9to5Google に対し、以下のようにコメントしています。
Pixelで最高の体験を提供するために、「Daily Hub」の一般向けプレビューを一時的に停止します。現在、パフォーマンスの向上とパーソナライズ機能の改善に取り組んでおり、準備が整い次第、改めて提供します。
このことから、完全に廃止されるのではなく、将来的に改良版として戻ってくる可能性が高いとみられます。
改善版の再登場に注目
「Daily Hub」は、Pixel 10シリーズの新機能として期待されていたものの、初期版では十分な完成度に至りませんでした。Googleが一時停止という判断を下したのは、ユーザー体験を重視した対応といえるでしょう。今後、より洗練された形で再登場するのか注目されます。