
中国のスマートフォン大手Xiaomi(シャオミ)は、同社中国マーケティング総責任者兼REDMIブランドのゼネラルマネージャーを務めていた王騰(Wang Teng)氏を解任しました。理由は機密情報の漏洩疑惑とされますが、本人は金銭目的での情報流出を否定しています。
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機密情報漏洩疑惑で解任、本人は否定
Xiaomiの倫理委員会からの通知によると、王氏は社内の機密情報を外部に漏らしたとして解任処分を受けました。一方で、王氏は自身のWeibo(中国版SNS)で「会社の秘密を盗んだり売ったことはない」と主張。噂に関しては「全て事実ではない」と否定しています。
ただし、「過去にいくつかの過ちを犯したことを深く反省している」とも述べ、具体的な行為の詳細には触れないまま「処分を受け入れる」とコメントしました。王氏はまた、「雷軍氏をはじめとする経営陣への感謝と、Xiaomi・REDMIブランドを今後も応援する意向」を表明しています。
Xiaomiのブランド戦略と市場での存在感
王氏は、長年にわたりXiaomi中国市場とREDMIブランドのマーケティングを率いてきた中心人物でした。REDMIは、手頃な価格帯で高性能なスマートフォンを展開するサブブランドとして中国やアジア市場で高い人気を得ています。
近年のXiaomiは、単なる低価格路線にとどまらず、自社開発チップの研究や、Leicaとの協業によるカメラ性能強化などにも注力。さらに、次期フラッグシップ「Xiaomi 16」では背面にセカンダリーディスプレイを搭載する可能性が報じられるなど、独自性の高い製品展開を模索しています。
今後のXiaomiへの注目点
今回の処分は、Xiaomiのブランド戦略やマーケティング活動に一定の影響を与える可能性があります。特にREDMIは同社の販売台数を支える主力ブランドであり、今後の舵取りが注目されます。
なお、今回のニュースは中国市場を中心とした人事に関するもので、日本での製品展開に直結するものではありません。Xiaomi 16を含む新製品の日本投入についても、現時点では未定です。