Nothing(ナッシング)って、2020年の登場時はかなり期待されていましたよね。OnePlusの共同創業者だったCarl Pei氏が立ち上げた新ブランドとして、「あの頃のOnePlusらしさが戻ってくるのでは?」と盛り上がったのをよく覚えています。
でも、5年経った今、その期待に応えられているのか──日本のNothingスマホ好きの間でも、ちょっとモヤっとした空気が流れ始めています。
そんな中、海外では「Nothingは正しい方向に進んでいるのか?」という議論が再燃しており、その内容をわかりやすくまとめてみました。
目次
変わらない“美学”は強み。でも評価は割れ始めている
Nothingが持つ一番の強みは、やっぱりデザインです。
ミニマルで未来的なスタイル、背面LEDによる「Glyph(グリフ)」は、今でもNothing Phoneを象徴する存在。新興ブランドの中でここまで個性を確立したメーカーは実は多くありません。
そして、これまでNothingが“明確にダメ”と言われるスマホを出したことはなく、一定のクオリティは維持しています。ここまでは「順調」と言える部分。
ただ、最近はその美学が裏目に出ることも。特に最新モデルのNothing Phone 3で導入された「Glyph Matrix(グリフ・マトリクス)」は、従来のシンプルな光り方を好んでいたファンから不評も多く、
「AOD(Always On Display)で全部できるし、Glyph Matrixはただの gimmick だ」(海外ユーザー)
といった声も挙がっています。
“真のフラッグシップ”を名乗ったNothing Phone 3の評価
NothingはPhone 3を「true flagship」と呼びました。
ただ、搭載されたSoCがSnapdragon 8s Gen 4で、もちろん高性能ではあるものの“フラッグシップ級の最上位SoC”ではありません。
このギャップに対し、海外フォーラムではこんな意見も。
「デザインは微妙だし、スペックに対して値段が高すぎる。何を考えているんだ?」(Redditユーザー)
つまり、価格とスペックのバランスへの疑問が、これまで以上に指摘されるようになっています。
Nothing OS 4.0のアップデート評価も伸び悩み
最新のNothing OS 4.0(Android 16ベース)も、印象は少し薄め。
アップデート内容は多かったものの、“目に見える変化が少ない”という声が多く、実際にはアップデートが一時停止されるトラブルもありました。
「更新したけど新しくなった実感がほぼない。名目上のアップデートに感じる」(Nothing Phone 3aユーザー)
Nothing OSは軽快さやミニマルさで好まれてきましたが、大型アップデートでの“満足度”は今ひとつだったようです。
独自性を守るか、大衆路線へ寄せるか。その選択が未来を決める
Nothingは、他メーカーにはないデザイン性や世界観を持っています。
一方で、その独自性が「使い勝手よりもブランド性を優先しているのでは?」と受け取られ始めているのも事実。
Phone 3のスペック戦略やUI変更、OSアップデートの評価などを見ると、ブランドの方向性に揺らぎがあるようにも感じられます。
結局のところ、今のNothingが問われているのは、
“唯一無二でいたいのか、万人に選ばれるメーカーになりたいのか”
というシンプルだけど大きなテーマなのかもしれません。
今後のモデルで、この問いにどう答えていくのか──Nothingスマホの行方は、ここからが本番です。
