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ハロウィンの時期に「知らない人がゴミ出しをした」と通知?
Google Homeが“ありえない人名”を報告するという、ちょっと不気味な現象が話題になっています。
Redditの「r/googlehome」コミュニティでは、複数のユーザーが「カメラが存在しない人物を検出した」と投稿しています。
ある投稿者は、GoogleのNestカメラから「Michael(マイケル)がゴミを出していた」と通知を受け取ったと報告。もちろん、その家にマイケルという人物は住んでいません。
不思議に思ってGoogleアシスタントに尋ねると、「あなたが名前を登録していなくても顔を識別できます」「10月26〜27日にマイケルを検出しました」と返答されたとのこと。投稿者自身がゴミ出しをしただけに、「かなり気味が悪い」と感じたそうです。

「サラ」や「デイビッド」も登場 Redditで続々と報告
別のユーザーは、自分の映像を「Sarah(サラ)」という女性として要約されたと投稿しています。
AIは「サラが犬を散歩し、ゴミを出した」と説明したそうですが、投稿者は男性で一人暮らし。しかも犬は1匹しかいないのに、AIは「2匹がリビングで活動」とまで言い出したとか。
さらに別のケースでは、Google Homeが「デイビッドが来てリビングを掃除した」と報告。しかし実際にはその友人は訪問しておらず、掃除もしていませんでした。
中には「ゴミ出しをリマインドされた後、AIに『そんな指示してない』と言ったら“あなたの勘違いです”と返された」という報告もあり、「Googleにガスライティングされてる」と冗談交じりの声も出ています。
Googleは調査中、原因は「AIの幻覚」か
現時点では、Googleが正式に原因を発表したわけではありません。
ただし、Googleの公式Nestコミュニティが一部の投稿に反応し、「映像クリップを送ってほしい、調査する」とコメントしています。
一方、AI研究者の間では「大規模言語モデルが文脈から“それっぽい名前”を生成した可能性が高い」と指摘されています。AIは現実と想像を区別できないため、状況に最も合いそうな名前を“予測”してしまうことがあるのです。
もしユーザー側の設定ミスや外部アクセスがない場合、Google Home内のGemini(AI)が“幻覚”を見ていると考えるのが自然でしょう。
家の中でAIが“人を作り出す”という不思議
この現象はまだ一部のユーザーにとどまっており、広範な不具合とは確認されていません。
それでも、「自宅カメラが存在しない人物を語り出す」というのは、スマートホーム時代ならではの奇妙な出来事です。
GoogleのAIが一体なぜ“マイケル”や“サラ”を生み出したのか。
この“幻覚”の正体が明らかになるまでは、家のカメラに映る自分の名前がいつの間にか変わっていないか、少し注意して見ておいた方が良いかもしれません。
