Samsung(サムスン)が新たに、AIを搭載したスマートグラスを開発中であることを明かしました。
この製品はGoogle、Gentle Monster、Warby Parkerといった企業と共同で進められており、同社が発表した「Galaxy XR」と並ぶ次世代デバイスとして位置づけられています。
AIとファッションを融合させた“ライフスタイルデバイス”として、MetaのRay-Ban Smart Glassesに挑む存在になると見られています。
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Google×Gentle Monster×Warby Parkerの協業で開発中
SamsungはGalaxy XRの発表イベント内で、短いながらもAIスマートグラスの存在を予告しました。
同社のJay Kim氏はライブ配信の終盤で次のようにコメントしています。
「Googleと共にAIグラスを開発しています。さらに、アイウェア業界で最も革新的なブランドであるGentle MonsterとWarby Parkerとも協力し、ライフスタイルに自然に溶け込む新しいデバイスを目指しています」
現時点では詳細は明かされていませんが、このプロジェクトは2025年5月のGoogle I/OでGoogleがデモを行ったAIグラスと同一のものとみられています。

デモでは、翻訳機能やアシスト機能を短時間ながら披露しており、まだ試作段階だったようです。
ファッション路線と大衆路線の2モデル展開か
Samsungは、Gentle MonsterとWarby Parkerという異なる方向性のブランドと組むことで、2つの市場を同時に狙う構えです。
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Gentle Monsterモデル:ファッション性を重視したデザインライン
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Warby Parkerモデル:より手に取りやすい価格帯の一般向けモデル
いずれもGoogleと共同開発されたAI機能を搭載し、生活に自然に溶け込むウェアラブル体験を提供するとのこと。
競合のMeta Ray-Banはカメラ搭載による撮影機能が人気ですが、SamsungはAIによる認識・翻訳・音声サポートなどで差別化を図るとみられます。
発売時期は未定。Meta対抗の本命となるか
今回の発表はあくまで“ティーザー”にとどまり、具体的な発売時期や価格は未公表です。
複数の海外メディアによると、正式発表は2025年夏以降になる可能性が高いとのこと。
ただ、Samsung・Google・Gentle Monster・Warby Parkerという異業種連合が実現すれば、
これまで“ファッションとテック”の橋渡しを担ってきたMetaの独走状態に風穴を開ける存在になるかもしれません。
現時点で日本発売は未定ですが、Galaxy XRシリーズと合わせて今後の続報に注目です。
