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サムスンが「Project Moohan」のベールを脱ぐ
サムスンが、かねてより開発を進めてきた次世代XRヘッドセット「Project Moohan(プロジェクト・ムーハン)」の正式発表日をついに明らかにしました。
イベント名は「Worlds Wide Open」。開催日時は現地時間で10月21日22時(日本時間では10月22日午前11時)です。
この発表会では、「マルチモーダルAIの新時代を切り開く」とともに、「Android XRプラットフォーム上で初めて構築された製品」を披露すると予告されています。
1月のGalaxy Unpackedで初めてティーザーが出されて以来、Google I/Oなど各種イベントでデモ展示が行われており、ついに本格お披露目という形になります。
製品名は「Galaxy XR」、Snapdragon XR2+ Gen 2を搭載
海外メディアによると、この新型ヘッドセットの正式名称は「Galaxy XR」になる見込みです。
搭載されるチップセットはQualcomm Snapdragon XR2+ Gen 2。このSoCは高負荷な拡張現実(XR)体験向けに最適化されており、Meta Quest 3などのハイエンドVRデバイスにも採用されているシリーズの最新世代にあたります。
また、ディスプレイに関してはサムスン得意の有機EL(OLED)パネルが採用されるとみられ、鮮明な映像表現が期待されています。
イベント開催時刻が韓国時間に合わせられていることから、まずは韓国内限定での展開になる可能性もありますが、海外数カ国でも発売されるとの報道もあります。
予約特典で100ドル分のクレジットを付与
サムスンはこの発表に合わせ、「Galaxy Reserve」をオープンしました。
これは新しいGalaxyデバイスを事前予約できるプログラムで、Galaxy XRを予約すると100ドル分のクレジットが付与されるとのこと。
価格は未発表ですが、ハイエンドXR機器であることを考えると、このクレジットは実質的な値引きとしてかなり大きいインセンティブになりそうです。
イベントはサムスン公式サイトやYouTubeチャンネル、Samsung Newsroomなどで視聴可能です。
Android XR時代の幕開け
「Galaxy XR」は、Googleとサムスンが共同開発するオープンで拡張性の高いAndroid XRプラットフォームの第一弾製品として位置づけられています。
MetaやAppleが主導してきた空間コンピューティング市場に、サムスンがAndroid連携という強力な武器を持って参入する形です。
10月21日の発表は、モバイルとXRの境界を再定義する大きな節目になるかもしれません。