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約束の「Q3配信」が実現せず
OnePlusが「2025年第3四半期(Q3)」中に配信予定としていた、OnePlus Watch 2 / 2R向けのWear OS 5アップデート。しかし10月に入っても配信は行われておらず、ユーザーの間で不満が広がっています。
Watch 2シリーズは2024年2月に登場したモデルで、Snapdragon W5 Gen 1+BES2700のデュアルチップ構成を採用。Wear OS 4と独自RTOSを組み合わせることで、スマートウォッチの中でもトップクラスのバッテリー持ちを実現していました。
OnePlusは発売当初、Watch 2に対して「2024〜2026年の3年間でWear OS 4→5→6へのアップデートを保証し、四半期ごとにセキュリティパッチを配信する」と明言していました。しかし現在もWear OS 4のままで、最新セキュリティパッチも2025年5月版に止まっています。
Watch 3はすでにWear OS 5搭載。矛盾する状況に
混乱を招いているのは、2025年2月発売のOnePlus Watch 3がすでにWear OS 5を搭載している点です。
しかも、Watch 2と同じチップ構成(Snapdragon W5 Gen 1+BES2700)を採用しており、技術的にはアップデートが困難な理由は見当たりません。
つまり、ソフトウェア面の準備が整っているはずの中で、なぜ旧モデルのアップデートだけが遅れているのかが不透明なのです。
OnePlusはWatch 3についても「2025〜2027年までの3年間、Wear OS 5→6→7のアップデートを提供」としており、同様に四半期ごとのセキュリティ更新を約束していました。
しかし、今回の遅延により「このペースだと、Watch 3のWear OS 6配信も同じように遅れるのでは?」という不安の声も上がっています。
OnePlusのコメントと今後の見通し
Android Authorityの取材に対し、OnePlus広報担当者は次のようにコメントしました。
「Wear OS 5のアップデートは現在も開発・調整中であり、できる限り早く提供できるよう取り組んでいます。」
ただし、具体的な配信時期は明言されておらず、Wear OS 6がすでに配信されているPixel WatchやGalaxy Watchとの格差は広がるばかりです。
Watch 2ユーザーにとってはもちろん、次のアップデートを待つWatch 3ユーザーにとっても、ソフトウェアサポートへの信頼性が試される局面になりそうです。