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10月後半に正式発表、先行登録は15日から
Samsung(サムスン)が、Apple Vision Proの対抗馬となる新型ヘッドセット「Galaxy XR」を10月後半に発表予定です。韓国メディアの報道によると、正式な発表は10月第3週ごろで、先行登録は10月15日から1週間限定で受け付けるとのこと。
内部では「Project Muhan」と呼ばれていた本機は、GoogleとQualcommとの共同開発による「Android XR」プラットフォームを採用した初の大規模デバイス。サムスンがXR市場に本格参入する節目の製品になりそうです。
Google×Qualcomm×Samsungの3社協業
Galaxy XRの大きな特徴は、Android陣営による三位一体の開発体制にあります。サムスンは筐体デザインや統合を担当し、Qualcommは高性能チップセットを供給。そしてGoogleは「Android XR」プラットフォームを構築しました。
この連携によって、ソフトウェアとハードウェアの統合度が高い状態で登場することが期待されています。Androidスマホで培われたエコシステムが、そのまま次世代のヘッドセットへ広がる形です。
快適さとAI操作でVision Proに挑む
サムスンの盧泰文(Roh Tae-Moon)社長は「軽さと装着感」を強調。さらに音声操作による洗練されたユーザー体験もアピールしています。
背景には、Apple Vision Proへの評価があります。Vision Proは約3,500ドル、重量600g前後と高価格かつ重さに批判が集まりました。Galaxy XRは依然プレミアム帯(2,000ドル超と予想)ながら、Appleより低価格に設定される見込みです。
Android XRの行方を左右する初陣に
Galaxy XRは、10月21日〜22日ごろに正式発売が見込まれています。まずは限定市場での展開となり、10月15日からの事前登録が早期入手のカギとなりそうです。
今回のローンチは単なる新製品発表ではなく、Android XRという新プラットフォームの成否を左右する試金石。Appleが「安価版Vision Pro」を見送り、軽量なAIスマートグラスへと舵を切ると報じられるなか、サムスンのGalaxy XRがどこまで存在感を示せるのか注目されます。