スマートリング市場の代表的存在であるOura Ringシリーズに、新しい健康機能が追加される可能性が出てきました。
今回明らかになったのは、血圧を24時間モニタリングできる技術に関する特許です。
すでに睡眠や心拍数などの健康管理機能で知られるOura Ring 4ですが、もし血圧測定まで対応すれば、ウェアラブルデバイスとしての位置づけが大きく変わる可能性があります。
目次
血圧を24時間測る新技術の特許取得
Ouraは2023年11月1日に米国特許商標庁(USPTO)へ出願していた血圧測定技術の特許を、2026年2月17日に取得しました。
特許の内容は、複数のデバイスから取得したセンサーデータを同期し、血圧を算出するというもの。対象となるデバイスはスマートリングだけでなく、スマートウォッチ、スマートフォンのカメラ、身体装着型センサーなども含まれています。
つまり、リング単体というよりも、複数デバイス連携によってより正確な血圧データを取得する仕組みが想定されているようです。
脈波伝搬時間から血圧を算出する仕組み
この技術の中核は「Pulse Transit Time(脈波伝搬時間)」の測定です。
血圧は、心臓から送り出された脈波が身体内の2点間を移動する時間によって推定できます。
特許資料によると、この時間差を計算することで、収縮期血圧(Systolic)と拡張期血圧(Diastolic)の具体的な数値を表示できる仕組みが説明されています。
競合製品のように傾向表示だけではなく、数値としての血圧を示す点が特徴です。
さらに、スマートフォンのカメラとOura Ringを組み合わせることで追加ハードウェアなしでも測定できる可能性が示されていますが、24時間連続測定を行う場合は追加センサーが必要になる可能性もあるとされています。
研究段階から一歩進んだ開発の流れ
Ouraは2024年10月に、Oura Ring 4のセンサーを利用して高血圧リスクを評価する研究を開始していました。
今回の特許は、その研究をさらに発展させ、リスク評価ではなく実際の血圧数値の取得を目指していることを示唆しています。
もし実用化されれば、医療機器に近い健康モニタリング機能へと進化する可能性があります。
実装は未定だが実現すれば大きな進化
ただし、特許取得がそのまま製品搭載を意味するわけではありません。
実際にこの方法で十分な精度の血圧データを取得できるかは、今後の大規模な研究によって検証される必要があります。
現時点でOura Ring 4への具体的な搭載時期や対応予定は発表されておらず、日本での機能提供についても未定です。しかし、もし実現すればスマートリングの役割を「睡眠トラッカー」から「日常的な健康計測デバイス」へ押し上げる重要な転換点になる可能性があります。
引用: Notebookcheck
