Meta(メタ)のスマートグラスが、次の段階に進むかもしれません。海外メディアのAndroid Headlinesによると、Metaは将来的に顔認識機能を搭載した新機能「Name Tag」を開発中だと報じられています。
現時点でこの機能は一般公開されていませんが、すでに開発およびテストが進められている段階とのこと。実装されれば、Meta製スマートグラスの使い方そのものが変わる可能性があります。
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Meta Ray-Banに顔認識機能を追加へ
今回報じられているのは、MetaとRay-Banが共同展開する「Meta Ray-Ban」スマートグラスへの顔認識機能の追加です。
新機能の名称は「Name Tag」。その名の通り、グラス装着者が視界に入った人物を識別し、名前情報を表示することを想定した機能とされています。いわば、現実世界に“ネームタグ”を重ねる拡張現実的な仕組みです。
Meta Ray-Banはカメラとマイクを内蔵し、MetaのAI機能と連携できるスマートグラスとして販売されています。現行モデルの価格は400ドル以上とされており、一般ユーザーも購入可能な製品です。
このハードウェア上で顔認識が動作することになれば、スマートグラスの役割は「撮影・通話デバイス」から「リアルタイム識別デバイス」へと広がることになります。
誰でも識別できるわけではない?
顔認識と聞くと、プライバシーやセキュリティ面の懸念が浮かびます。これについてMetaは、街中のあらゆる人物を無差別に識別できる機能にはしない方針だとしています。
The New York Timesが確認した社内文書(MacRumors経由)によると、Metaは実装方法を検討中であり、いくつかの選択肢が議論されている段階とのことです。
候補のひとつは、InstagramなどMetaプラットフォーム上で「つながりのある人物」を識別対象にする案。もうひとつは、Metaプラットフォーム上で公開アカウント(public account)を設定しているユーザーを識別対象とする案です。
つまり、完全な一般人を自動的に識別する仕組みではなく、Metaのエコシステム内に限定した運用を模索していると報じられています。ただし、いずれの案もプライバシーへの影響がゼロとは言えません。
公開アカウントが鍵になる可能性
もしName Tagが公開アカウントを識別対象にする形で実装された場合、Instagramなどでプロフィールを公開しているユーザーは、Meta Ray-Ban装着者に識別される可能性があります。
その場合、Metaはユーザーに対し、公開設定の影響について通知する必要があると考えられます。また、アカウントを非公開に切り替える導線の整備も求められるでしょう。
現時点では正式発表はなく、具体的なリリース時期も未定です。日本での機能提供についても情報はありません。
ただひとつ確かなのは、Metaがスマートグラスを「見るデバイス」から「理解するデバイス」へ進化させようとしている点です。顔認識というセンシティブな技術をどう扱うかが、今後の評価を左右することになりそうです。
