
Appleが次期「AirPods Pro 3」で大幅な機能刷新を計画していると報じられています。
最大の変化はイヤホン本体ではなく、充電ケースにあるようです。
目次
充電ケースが物理ボタン廃止、タッチ操作に対応か
Android Headlinesによると、AirPods Pro 3の充電ケースでは、従来のペアリング用ボタンが廃止され、代わりに前面にタッチセンサーが搭載される見込みです。
これにより、ケース表面のスライドやタップ操作で、音楽の再生・停止、音量調整、曲送りなどが可能になるとされ、iPhoneやApple Watchで採用されている「ジェスチャー操作重視」の流れがイヤホン周辺機器にも広がる形となります。
なお、ケースには従来どおりランヤードホール(ストラップ用穴)も備わるとのことです。
イヤホン本体は現行モデルと同等、内部機能は大幅進化
AirPods Pro 3の外観は、現行のAirPods Pro(第2世代)と大きく変わらないとみられていますが、内部の機能面では重要なアップグレードが行われる見通しです。
BloombergのMark Gurman氏によれば、AirPods Pro 3には光学センサーを用いた「心拍測定機能」が搭載されるとのこと。左右両方のイヤホンを装着することで、1秒あたり100回以上の頻度で血流を計測し、そのデータをiPhoneの「ヘルスケア」アプリと連携できるとされています。
新型H3チップで音質・ANC・接続性も向上か
次世代モデルでは、Appleの新しいオーディオプロセッサ「H3」チップが搭載されるとみられており、これにより以下のような改善が予想されています。
- 音質の向上:より高精度なサウンド処理
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)の改善:雑音抑制性能の強化
- Bluetooth接続の安定性向上
- バッテリー持続時間の向上
さらに、Appleの特徴機能である「空間オーディオ(Spatial Audio)」や「ヘッドトラッキング」にも対応し、より没入感のあるリスニング体験が期待されます。
発表時期と価格について
AirPods Pro 3は、2025年9月にiPhone 17シリーズと同時発表される可能性が高いと報じられています。価格は現行モデルと同様、249ドル程度に据え置かれる見通しです。
なお、現時点では日本国内での発売予定は明らかにされていません。
編集部の見解:音楽体験+健康トラッカーとしての進化に注目
AirPods Pro 3は、音質・ノイズキャンセリングといった定番機能の改善に加え、充電ケースの操作性向上や心拍モニタリングによるヘルストラッキング対応など、従来の完全ワイヤレスイヤホンの枠を超えた進化が期待されています。
特にタッチ操作対応の充電ケースは、日常的な再生操作をより直感的に行えるだけでなく、デバイスを取り出す手間を減らすというUX的な観点でも注目ポイントです。
AirPodsシリーズが今後、音楽再生デバイスから健康モニタリングも担うウェアラブル機器へと進化していく第一歩として、Pro 3は重要なマイルストーンとなりそうです。