
中国のHuawei(ファーウェイ)が、8.8インチのOLEDディスプレイを搭載した小型ハイエンドタブレットの発売に向けて準備を進めていると報じられています。iPad mini 7やRedMagic Astraなど、近年増えてきたコンパクト高性能タブレット市場に新たな選択肢が加わる可能性があります。
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小型ハイエンド機として「オールラウンド」を謳う新型MatePad
今回明らかになったのは、Huaweiが開発中とされる「MatePad」シリーズの新型モデルです。
信頼性の高いリーカーであるDigital Chat Station氏によれば、この新型タブレットは8.8インチのOLEDディスプレイを備え、AppleのiPad mini 7やXiaomi、Lenovo、RedMagicの小型モデルと真っ向から競合するポジションになるとのことです。
製品名はまだ明かされていませんが、コードネームは「McLaren(マクラーレン)」であるとされ、Huawei内部では「オールパーパスなスリムタブレット(all-purpose slim tablet)」として開発されている模様です。
デザインもスタイリッシュで、筐体カラーはブラック、ホワイト、グリーンの3色が予定されています。
SoCはKirin 9シリーズ? 5GとStar Flashに対応
搭載されるチップセットは5G対応で、Huaweiが独自に開発する「Kirin 9シリーズ」の可能性があるとされています。
具体的なモデル名は明らかにされていませんが、「Star Flash」と呼ばれる高速通信技術にも対応する模様です。
この新型MatePadはすでに中国国内でのネットワーク認証を通過しており、リリースに向けた最終段階にあると考えられます。
ただし、発売日や価格については現時点で不明です。
Digital Chat Station氏は、9月4日に登場予定のHuaweiのトリプル折りたたみスマートフォン「Mate XTs」の発表後に、次なる注目製品としてこのタブレットに焦点を移していることからも、年内リリースの可能性が高そうです。
日本発売は未定、今後の動向に注目
この新型8.8インチMatePadについて、日本国内での発売については現時点で発表はありません。
Huaweiのタブレットは過去にも一部モデルが日本市場に投入されていますが、GMS(Google Mobile Services)非搭載であることから日本での展開は限定的になる可能性もあります。
ただし、近年のHuaweiはHarmonyOSの進化によりエコシステムを強化しており、独自アプリストアやクラウド連携なども含めて使い勝手が向上しています。
コンパクトサイズかつ高品質なOLEDディスプレイ搭載モデルは限られているため、日本市場でも一定のニーズがあるかもしれません。
Huaweiの“ミニフラッグシップ”が静かに接近中
Huaweiの新型8.8インチMatePadは、コンパクトながらハイエンド仕様という位置づけで、iPad miniやLegion Y700などと並ぶ選択肢となりそうです。
正式なスペックや価格、発売時期の発表が待たれますが、小型タブレット市場における存在感を再び示す製品となる可能性があります。今後の続報にも注目です。