目次
ファンの声を受けて「Pocket 6」を即リニューアル
ポータブルゲーミング機で人気のRetroidが、自社史上もっとも物議を醸した製品を一晩で作り直しました。
発表からわずか1日で予約を停止した「Retroid Pocket 6」が、完全に再設計された「New Retroid Pocket 6」として再登場です。
今回の最大の特徴は、コントロールレイアウトをユーザーが選べること。
左スティックが上にある「Stick-on-top」タイプと、十字キーが上にある「D-pad-on-top」タイプの2種類から選択可能になりました。

さらに、従来は画面下部に配置されていたM1/M2ボタンが背面に移動。これにより、正面デザインがすっきりとした印象になっています。
背景にあった“炎上レベル”のユーザー批判
Retroid Pocket 6は、今週初めにPocket G2と同時発表されましたが、その直後からレイアウトの不自然さが話題に。
特に「ボタンが下すぎる」「D-pad配置が古い」といった批判が多く、Androidベースで高性能なエミュレーション機能を持つデバイスとしては不満の声が目立ちました。
この反応を受け、Retroidは24時間以内に販売ページを取り下げ、DiscordやX(旧Twitter)でユーザーアンケートを実施。
結果は明確で、人気の高かったPocket 5に近いデザインへ戻す方向で再設計が決まりました。
わずか数日のうちに正式に新デザインを発表するスピード感は、まさに“ファン対応の見本”といえるでしょう。
Snapdragon 8 Gen 2と120Hz OLEDは継続
ハードウェアスペック自体は変更されておらず、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2チップセットを搭載。
120Hz駆動のOLEDディスプレイもそのまま採用されています。
Retroidは公式Xアカウントで4色のカラーバリエーションを公開しており、既存購入者には近日中にサポートからメールが届く予定とのことです。
すでに予約済みのユーザーは、希望するレイアウトを確認されるか、場合によっては返金の案内を受けるとみられています。
ファンの声で動くブランドとしてのRetroid
今回の混乱はRetroidにとって一時的なトラブルだったかもしれませんが、ユーザーの声を即反映して設計を変えたという点では高い評価を受けています。
まだ予約再開日は発表されていませんが、同社は「近日中に詳細を告知する」としています。
一晩で再設計を実現したRetroidの対応力は、今後のハンドヘルド市場でも注目を集めそうです。
