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わずか1日で予約停止、異例の展開に
Android系ハンドヘルド機で人気のRetroid(レトロイド)が、新型機「Retroid Pocket 6」の予約販売を突然停止しました。
発売前から期待を集めていた同モデルですが、デザイン面での批判が相次ぎ、公式サイトからも販売ページが削除されています。
Retroidによると、ユーザーからのフィードバックを踏まえ、再設計を行うとのこと。
Snapdragon 8 Gen 2搭載という高性能仕様にも関わらず、ファンの支持を得られなかったことが背景にあります。

デザインが不評、「ボタン列」と「D-Pad配置」が争点
今回の炎上の発端は、本体下部に追加されたボタン列と上部に配置されたD-Pad(方向キー)。
新デザインはクラシックゲーム機風で一見レトロですが、
「画面の占有率が下がって見づらい」「スティック操作がしづらい」など、SNSやDiscord上で多くの批判が寄せられました。
とくに、現代ゲームのエミュレーションを重視する層からは、
「上D-Padよりもスティック優先の配置にしてほしい」という声が多数。
Retroidは現在、公式DiscordやX(旧Twitter)でアンケートを実施中で、多くのユーザーが「ボタン削除+スティック上配置」を支持しているようです。
予約金を受け取った後の販売停止、過去にも前例あり
今回の対応はかなり異例ですが、Retroidにとってはこれが初めてではありません。
前モデル「Retroid Pocket 5」でも、当初6GB RAMで発表された後、
ファンの要望を受けて8GBへ仕様変更された経緯があります。
一部では「予約数が想定より少なかったため、テコ入れ目的での販売停止では」との見方も出ていますが、
公式はあくまで「ユーザーの意見を反映するための一時的な措置」と説明しています。
再登場は2025年以降か。ファン分断の中で次の一手に注目
現時点では、Pocket 6の再販売時期や初期の2025年1月出荷予定が維持されるかは不明。
一方で、Retroidは引き続き「Pocket G2」の販売を継続しており、
こちらが“D-Pad派”向けモデルとして一定の支持を得ています。
同社は今後、2種類のPocket 6(D-Pad重視版/スティック重視版)を同時展開する可能性も示唆しており、
ラインナップが複雑化する懸念もあるものの、ファンの意見を反映する柔軟な姿勢が見られます。
今のところ正式な再発売日は未定ですが、Retroidがどこまでデザインを刷新してくるか、次の発表に注目です。
