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バッテリー効率重視で“光る要素”を排除
Razer(レイザー)が、PS5ユーザー向けの新型プロコントローラー「Raiju V3 Pro」を正式発表しました。
数年前に登場した旧Raijuシリーズをベースにしながらも、デザインと内部構造を大きく刷新。特に目立つのは、Razer独自の「Chroma RGBライティング」を廃止した点です。

以前は派手なライティングが特徴でしたが、バッテリー消費の原因にもなっていたため、今回はあえて削除。代わりに、耐久性と長時間プレイを重視した設計に生まれ変わりました。カラーはマットブラックとホワイトの2色展開です。
“TMRスティック”採用でスティックドリフト問題を解決
従来のPS5用コントローラー(DualSenseやDualSense Edgeなど)でよく問題になるのが、“スティックドリフト”と呼ばれる不具合。スティックが勝手に動いてしまう現象です。
Razerはこの問題に対して、TMR(Tension Magnetic Resistance)スティックを採用。これは一般的なポテンショメータ方式やHall Effect方式よりも精度が高く、磁気抵抗を使うことで常に一定のテンションと精密な入力を実現します。
特にFPSや格闘ゲームのようにスティック操作が激しいゲームで、より安定した操作感を得られるようになっています。
“マウスクリック感覚”のトリガーを搭載
背面には、Razerの代名詞でもある「Hyper Triggers」を搭載。スイッチを切り替えることで、トリガーの引きを“マウスクリックのような短いストローク”に変更できます。
反応速度を重視するシューター系プレイヤーには嬉しい仕様です。
また、サムスティックはドーム型/凹型に付け替え可能。背面の4つのリマップ可能ボタンも取り外し式で、ゲームに応じて自由にカスタマイズできます。さらに「クロー・バンパー」も2つ搭載されており、細かな入力を自分好みに最適化できる設計です。
米国販売は遅延中、日本発売も未定
Razerによると、Raiju V3 Proは本来海外で発売予定日を迎えていたものの、米国ではまだ規制当局の承認待ちの段階とのこと。そのため、現時点では日本での発売日や価格は未定です。
とはいえ、TMRスティックやHyper Triggerといった仕様は、長時間プレイするハードゲーマーにとって魅力的な要素。これまでDualSenseの操作感に不満があったユーザーにとって、新しい選択肢になりそうです。
