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クラファン総額100万ドル超、待望の続報
Android系携帯ゲーム機の中でも特に人気を集めた「AYN Odin 2」。その後継として発表された「AYN Odin 3」は、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載する初のハンドヘルド機のひとつとして大きな注目を集めていました。
Indiegogoでのクラウドファンディングは先日100万ドルを超える支援を集めて終了。しかしこれまで実機の姿は明らかにされておらず、「本当に動くのか?」という声も上がっていました。そんな中、AYNが公式ページで初の実機画像と最新進捗を公開しました。
カラーバリエーションと構造を公開
AYNによると、Odin 3の開発は「順調に進んでおり、予定通り進行中」とのこと。今回の更新では、プラスチックシェルの全カラーバリエーションが公開されました。新たに採用される「無塗装プロセス」により、指紋がつきにくくなるとしています。
また内部構造も初めて公開。来週から熱処理テストが始まり、問題がなければ主要コンポーネントの量産に移行する予定です。
外観では、クリアブルー版のみ前面ガラスの調整が続いているとのこと。他のカラーはすでにガラス素材のマッチングが完了し、次の生産段階へ進んでいます。
ソフトウェアはすでに安定動作
ソフトウェア面では「主要機能はすべて正常に動作している」としており、次のステップは内蔵コントローラーおよび上位層ソフトウェアの統合。10月末までに初の完全動作ベータ版を完成させる計画です。
さらに数週間以内に10台の開発者向けユニットを外部パートナーへ送付予定。Snapdragon 8 Eliteチップセットでは、GPUドライバ(Turnip)対応が課題とされており、Switchエミュレーションなどの互換性改善に向けて早期テストが進められます。
11月出荷予定、日本展開は未定
Odin 3は11月から出荷が始まる予定。Indiegogoでのキャンペーンはすでに終了しており、現時点で新規購入はできません。
AYNは過去モデルを通じてグローバル販売を行ってきましたが、日本国内での正式販売についてはまだ発表されていません。