Android向けの携帯型ゲーム機市場で、またひとつ現実的な問題が表面化しました。Retroidが新型モデル「Retroid Pocket 6」で実施していたEarly Bird(早期割引)価格を、当初の予定より前倒しで終了したと明らかにしています。理由は、RAM価格の急激な上昇と、世界的なメモリ供給不足です。
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予定より早く消えたEarly Bird価格
RetroidはX(旧Twitter)で、Early Bird価格は本来1月まで継続する予定だったと説明しています。しかし、初期ロット向けに確保していたメモリ在庫をすでに使い切ってしまい、追加調達分は「大幅に高い価格」で購入せざるを得なくなったとのこと。そのため、割引価格を維持できなくなったとしています。
なお、すでにEarly Bird価格で予約しているユーザーへの影響はありません。価格変更は新規注文のみが対象で、既存の予約内容やRAM構成が変更されることもないとされています。
スペック変更や出荷遅延はなし
今回の価格調整で懸念されがちなスペック変更やスケジュール遅延について、Retroidは否定しています。Pocket 6は、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2を搭載し、5.5インチの120Hz AMOLEDディスプレイを採用した同社のフラッグシップモデル。構成は8GB RAM/128GBストレージと、12GB RAM/256GBストレージの2種類です。
出荷スケジュールも維持されており、初回分は1月上旬、次のロットは3月の発送を予定しているとされています。
発売前から続く調整と業界全体の動き
Retroid Pocket 6は、10月下旬に発表された直後にも一度販売が停止され、操作系デザインを見直したうえで予約を再開するなど、発売前から細かな調整が続いてきました。今回のEarly Bird終了も、その流れの中で起きた出来事と言えそうです。
また、この問題はRetroidだけに限った話ではありません。競合メーカーのAYNも、RAM価格の高騰と一時的なメモリ不足を理由に、Odin 3 Ultraの出荷延期を発表しています。Androidゲーム機全体が、部品コストという外的要因に強く影響を受けている状況がうかがえます。
早期割引は終了、ただし本体計画は変わらない
Pocket 6のEarly Bird割引は約20ドルと大きな差ではありませんが、少しでも安く手に入れたいと考えていた人にとっては残念なニュースです。一方で、価格以外の条件は当初の計画どおり進んでおり、製品そのものや出荷時期に変更はないとされています。現時点では日本での正式販売や価格についての発表はなく、今後の動きが注目されます。
