ThinkPadの中でも、比較的価格を抑えたビジネス向けとして位置づけられてきたLシリーズ。そのAMDモデルが、ここにきてようやく“最新世代”に追いついたようです。海外メディアNotebookcheckによると、Lenovo ThinkPad L14 Gen 6 AMDは、これまでの流れを大きく変えるアップデートを受けています。
ポイントは、長らく据え置かれてきたAMD CPU世代からの脱却。これまでThinkPad EシリーズやTシリーズと比較すると見劣りしがちだったLシリーズですが、今回は少し状況が違います。
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LシリーズAMDが長く抱えていたCPU世代の遅れ
ThinkPad LシリーズのAMDモデルは、ここ数年やや不遇な扱いを受けてきました。2022年に登場したThinkPad L14 Gen 3 AMDでも、搭載されていたのはRyzen 5000シリーズ。さらにGen 4ではRyzen 7×30、Gen 5ではRyzen 7×35と、いずれも実質的には旧世代アーキテクチャの延長でした。
一方で、同じLenovoのThinkPad T14や、競合する他社ビジネスノートは順次新しいZen世代へ移行。結果として、LシリーズAMDは「価格は抑えめだが中身は古い」という印象が拭えない存在だったのも事実です。
Ryzen AI 300搭載で一気に現行世代へ
ThinkPad L14 Gen 6 AMDでは、この状況が大きく変わります。搭載されるのは、Krackan Point世代のAMD Ryzen AI 300シリーズ。CPUアーキテクチャはZen 5をベースとしており、効率面・性能面ともに従来モデルから大幅な進化が見込まれています。
Notebookcheckのレビューでも、前世代のThinkPad L14 AMDと比べて、パフォーマンスと電力効率の両面で明確な差があるとされています。ビジネス用途で重要なバッテリー持ちや、日常的な処理性能の底上げが期待できそうです。Lenovo ThinkPad Batteryの持続時間を重視するユーザーにとっても、注目ポイントと言えるでしょう。
ThinkPad E14より“新しい”という逆転現象
興味深いのは、ThinkPad L14 Gen 6 AMDが、より安価なThinkPad E14 Gen 7 AMDよりも新しいCPU世代を採用している点です。Eシリーズは現在もZen 4世代に留まっており、最新のRyzen AI 300シリーズは搭載されていません。
価格だけを見ると、E14のほうが依然として安価ではあります。ただし、その差はThinkPad T14クラスと比べるほど大きくはなく、「最新AMD CPUを選びたいならL14」という選択肢が現実的になってきています。Lenovo ThinkPad T14 Gen 1など旧世代モデルからの買い替えを考えている人にとっても、比較対象になりそうです。
日本発売は未定だが、立ち位置は明確に変化
現時点では、ThinkPad L14 Gen 6 AMDの日本発売時期や価格については明らかにされていません。また、16インチモデルにあたるLenovo ThinkPad 16 Inchや、Lenovo ThinkPad T16 AMDとの棲み分けも気になるところです。
それでも、LシリーズAMDが「旧世代CPUの受け皿」から、「最新Ryzenを手頃に使えるビジネスノート」へと役割を変えつつあるのは確かです。ThinkPad ThinkBookなど他のLenovo製ビジネスPCを検討している層にとっても、選択肢を見直すきっかけになるモデルだと言えそうです。
引用: Notebookcheck
