目次
Pixel Buds Pro 2/2aの部品が単体購入可能に
Googleが、自社ストアでPixel Buds Pro 2とPixel Buds 2aの交換パーツを個別販売し始めました。これまでサポートフォーム経由でしか入手できなかったイヤホン片耳やケース、イヤーピースなどが、ようやく一般販売の対象になっています。
対象となるのは、片耳のイヤホン、充電ケース、イヤーチップの3種類。価格は片耳イヤホンがPro 2で70ドル、2aで55ドル。充電ケースはPro 2が95ドル、2aが55ドル。イヤーチップはどちらのモデルも20ドルとなっています。
![]()
専用ページは用意されていませんが、Google Store内のPixel Budsアクセサリ一覧に表示されています。
修理しやすい設計へ。ハードウェア改革の一環
今回の対応は、Googleが近年進めている「修理しやすいハードウェア」方針の一部です。Pixel 10では筐体構造の改善によって修理性が高まり、Pixel Watch 4では家庭での修理も可能になりました。
イヤホンのような小型デバイスは修理が難しい部類ですが、今回のように「一部だけ買い直せる」仕組みを整えることで、無駄な廃棄を防ぐことができます。
Appleとの比較。ユーザー体験にも差が
AppleもAirPodsシリーズの単体販売を行っていますが、サポートページ経由で手続きが必要で、やや煩雑です。価格はAirPods Pro 3の片耳が89ドル、AirPods 4が69ドル、充電ケースはそれぞれ99ドルと69ドル。
Google Storeのほうが手軽にアクセスできる点で、ユーザーにとってはより実用的な選択肢といえそうです。
「全部買い替え」からの脱却。Googleの小さな一歩
イヤホンの片耳やケースを失くしただけで全体を買い替えるのはもったいない話。今回のGoogleの動きは、そうした「部分交換のしやすさ」を重視した消費者寄りの取り組みとして評価できます。
まだFairphoneの「完全修理可能」なアプローチには及ばないものの、環境負荷の低減とユーザー体験の改善を両立させる、小さなけれど確実な一歩と言えるでしょう。
