
Googleのスマートスピーカー「Nest」シリーズに、これまでなかった“カラフルな光”の変化が現れています。タイミング的にも、今月から始まった新AI「Gemini」のプレビュー版と関係がありそうです。
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白いライトから虹色に。変化に気づいたユーザーたち
これまでNestスピーカーのインジケーターライトは、基本的に白色で点灯・点滅する仕様でした。
しかし最近、赤や青、緑などが混じったマルチカラーの発光を確認するユーザーが続出。
X(旧Twitter)ではMax Jambor氏が、Nest Audioが虹色に光る動画を投稿し、Redditでも同様の報告が複数上がっています。
投稿者のひとりは「Home early accessプログラム」に参加していると明かしており、Geminiの早期アクセス版がスピーカー上で動作している可能性も指摘されています。
Geminiプレビュー開始と同時期に発生
Googleは今月初め、新しい「Google Home Speaker」の発表と同時に、既存のNestスピーカーでもGeminiのプレビュー版提供を10月中に開始すると予告していました。
今回のカラフルな発光は、まさにそのスケジュールと重なります。
これまでNest MiniやNest Audio、Nest Maxなどでは、マイクオフ時にオレンジ、エラー時に赤といった限定的な色変化しかありませんでした。
それが今、音声コマンドに対して虹色のライトアニメーションを返すようになっているのです。
GeminiはGoogleのAIアシスタントとして、音声・テキストの理解力を強化し、より自然な会話を目指す存在。
この光の変化が単なるデザイン刷新なのか、AI応答の“感情表現”の一環なのかは、まだ明らかになっていません。
一部ユーザーではGeminiボイスも登場
RedditユーザーのSerrano1305氏は、ステレオペア設定の片方だけがGeminiボイスに切り替わり、ペアが解除されたと報告しています。
まだ限定的な事例ですが、少しずつGeminiの機能がNestシリーズへ浸透し始めているようです。
Googleから正式なコメントは出ていないものの、各地で小規模な挙動変化が確認されており、Gemini統合に向けた段階的なアップデートとみられます。
現時点で日本向けの提供開始時期は未定ですが、数日以内により多くのユーザーがこの“虹色のNest”を目にする可能性もあります。
AIアシスタントの進化が“見える”アップデートに
Nestスピーカーのマルチカラー化は、単なるビジュアル変更ではなく、AI時代のユーザー体験を象徴するアップデートになりそうです。
音声応答に合わせて光が動く──そのシンプルな変化が、AIとの新しいコミュニケーションを感じさせます。