
Bloombergの報道によると、Appleは次期AirPodsシリーズに「Apple Intelligence」とカメラ機能を組み合わせた新モデルを開発しているようです。2026年の登場が見込まれています。
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赤外線カメラで環境を認識?
今回の情報では、AirPods Pro 4およびAirPods 5に、赤外線カメラが内蔵される可能性があるとされています。これらのカメラは周囲の環境データを取得し、iPhoneやApple Vision Proと連携する仕組みになる見込みです。
実はこの構想自体は新しいものではなく、2024年6月にアナリストのMing-Chi Kuo氏が「カメラ付きAirPodsはSpatial Audio(空間オーディオ)の体験を向上させるために使われる」と指摘していました。その後、2025年6月にはAppleがAirPodsに関するカメラ技術の特許を申請。特許内容によると、カメラを近接センサーとして利用し、ユーザーが狭い空間にいるか、または手を振ったことを検知できるようにする案が記されています。
ジェスチャー検知や装着状態の判別も
この特許によれば、カメラは単なる撮影デバイスではなく、ジェスチャー検知にも使えるとのこと。例えば、耳に装着された状態かテーブルの上に置かれているかを判断したり、手の動きを感知して操作したりといった機能が想定されています。
こうした仕組みが実装されれば、AirPodsがより直感的に操作できるようになり、Apple Vision Proとの連携もさらにシームレスになる可能性があります。
H3チップで音質と低遅延を強化
次世代AirPods Proには、新しい「H3プロセッサ」が搭載される見込みです。Bloombergによると、Appleは音質向上とレイテンシ(反応遅延)の低減に力を入れているとのこと。これは、ユーザーが音声コマンドを発した際の応答速度や、音声翻訳などリアルタイム処理の精度向上に直結します。
また、AirPods 5(無印およびミッドレンジモデル)についても開発が進められており、シリーズ全体に体温センサーを搭載する計画があると報じられています。これにより、ヘルスケア領域での活用がさらに広がるかもしれません。
発売は2026年以降、日本での展開は未定
現時点では、これらの新モデルの具体的な発売日や価格は明らかになっていません。ただし、先行するリークや特許情報から、カメラ搭載AirPodsが2026年に登場する可能性が高いと見られています。
Appleがヘッドホンに「視覚」を与える日も、そう遠くないのかもしれません。