OpenAIが、AIを前提に設計された新しいイヤホン型デバイスを開発していると報じられました。コードネームは「Sweet Pea」。AppleのAirPodsに近い立ち位置を狙う製品ですが、中身は従来のワイヤレスイヤホンとはかなり異なるものになりそうです。長らく噂されてきたOpenAIのコンシューマーハードウェア参入が、ようやく具体的な形を帯びてきました。
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元Apple最高デザイン責任者が関与する新デバイス
このSweet Peaの設計を手がけているとされるのが、元Apple最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏です。iPhoneやMacなど、Appleの象徴的な製品群をデザインしてきた人物として知られています。
OpenAIは2024年5月に、アイブ氏のデザイン会社である「io hardware」を約65億ドルで買収しています。Sweet Peaは、この買収後に世に出る最初の大型ハードウェアプロジェクトになる可能性があると報じられています。AIガジェットはこれまで数多く登場してきましたが、デザイン面で強い説得力を持つ存在は多くありませんでした。その点で、今回の組み合わせは注目度が高いと言えそうです。
イヤホンの形を変える独自フォームファクター
Sweet Peaは、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのように耳の中へ挿入するタイプではないとされています。本体は小石のような形状をした金属製のメインユニットで、そこから2つのカプセル状パーツが耳の後ろに回り込む構造になるとのことです。
この独特なフォームファクターによって、従来のイヤホンよりも内部スペースに余裕が生まれ、高性能なチップやAI処理用の回路を搭載しやすくなると報じられています。オーディオ機器というより、身につけるAIコンピューターに近い発想です。
2nmプロセッサでAI処理をローカル実行
Sweet Peaの中核となるのが、カスタム設計の2nmプロセッサです。このチップにより、音声認識や文脈理解、ユーザーとのインタラクションといったAI処理の大部分をデバイス上で完結させる構想だとされています。
クラウドに毎回アクセスするのではなく、ローカルで処理を行うことで、応答速度やプライバシー面での利点が期待されます。また、マイクやカメラを搭載し、周囲の環境を常時認識することで、特定のウェイクワードを発する必要もなくなるとのことです。ユーザーの行動や状況に応じて、AIが先回りして提案や補助を行う体験を目指しているようです。
2028年発売予定と野心的な出荷目標
報道によると、Sweet Peaの発売目標時期は2028年9月とされています。初年度の出荷目標は4,000万〜5,000万台とされており、新カテゴリの製品としてはかなり強気な数字です。
ただし、現時点では日本での発売や価格についての情報はなく、日本市場への投入も未定です。発売までまだ時間があるため、仕様やコンセプトが変わる可能性も十分にあります。それでも、OpenAIが本気で日常向けハードウェアを作ろうとしていること、そしてAIを「使う」ものから「身につける」ものへ進化させようとしている点は、このニュースの最も重要なポイントだと言えそうです。
引用: GIZMOCHINA
