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アメリカとカナダで自主回収、発火リスクが判明
モバイルアクセサリーメーカーのESRが、自社の「HaloLock」シリーズのモバイルバッテリー4モデルをリコールしています。対象となるのは、アメリカとカナダで販売された製品で、リチウムイオン電池の過熱や発火の可能性があるとのこと。
ESRの公式サイト、および米国消費者製品安全委員会(CPSC)、カナダ保健省(Health Canada)からも警告が発表されています。ユーザーには「使用をただちに中止し、返金手続きを行うように」と呼びかけられています。
対象モデルと販売期間
リコールの対象となるのは、以下の4モデルです。
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2G520
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2G505B
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2G512B
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2G505
これらのモデルは、2022年9月から2025年7月まで、AmazonやESR公式サイト、Home Depotのオンラインストアなどで販売されていました。
ESRによると、これまでに9件の「発火・爆発」に関する報告があったものの、幸い重傷者は出ていないとのことです。MagSafeやワイヤレス充電を搭載しており、iPhoneの近くで使用されるケースも多かったことから、消費者へのリスクが懸念されています。
返金の受け取り方法と注意点
リコール対象製品を所有しているユーザーは、使用を即座に中止した上で、ESRのサポートチームに連絡する必要があります。
返金を申請する際には、「Recalled(リコール済)」と油性マーカーで書いた製品の写真を送付することが求められています。
ESRからの返金確認を受けた後、各地域の廃棄物処理ガイドラインに従ってバッテリーを処分するよう案内されています。
2度目のリコール、影響は5万台超に拡大
今回のリコールは、8月に実施された第1回目のリコールに続くものです。8月時点では、アメリカで約2万4,000台、カナダで約9,900台が対象でした。
今回追加されたのは、アメリカで1万9,500台、カナダで2,015台。合計で約5万4,000台がリコール対象となります。
現時点で日本国内での販売・リコール発表は確認されていませんが、並行輸入などで購入したユーザーは念のため該当モデルを確認しておくのが良さそうです。