
Appleは、次期スマートフォン「iPhone 17」シリーズ向けに新しい急速充電対応アダプタを発表しました。最新規格「USB Power Delivery 3.2」に準拠した専用設計で、わずか20分でバッテリー容量の50%を充電できると報じられています。
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USB PD 3.2対応、最大60W出力を実現
新型の名称は「Apple 40W Dynamic Power Adapter with 60W Max」。通常は40Wクラスの電源アダプタですが、必要に応じて最大60Wまで出力可能です。これは「USB PD 3.2 SPR AVS(Standard Power Rate / Adjustable Voltage Supply)」を採用したことによるもので、電圧を100mV単位で細かく調整できる点が特徴です。
従来の充電器は固定的な電圧ステップでの制御が主流でしたが、本製品はデバイスに最適化した電力供給が可能で、効率的かつ発熱を抑えた充電を実現します。
20分で50%充電、ただし専用アダプタが必要
iPhone 17シリーズはすべてこのUSB PD 3.2に対応しており、最大速度での急速充電を行うには本アダプタが必須となります。Appleによると、20分で50%というスピードを実現できるのは「Dynamic Power Adapter」を使用した場合のみとのことです。
ポートはUSB-Cを1基搭載し、従来のApple製電源アダプタよりもコンパクトで、折りたたみ式プラグを備えた持ち運びやすい設計となっています。
他社製対応製品は今後登場予定
USB PD 3.2はオープン規格であるため、今後はサードパーティメーカーからも対応製品が登場するとみられます。ただし、現時点ではApple純正の「Dynamic 40W Power Adapter with 60W」が唯一の選択肢です。
なお、日本での発売時期や価格については現時点で明らかにされていません。
iPhone急速充電の新たな基準に
iPhone 17の新しい急速充電機能は、USB PD 3.2と専用設計のアダプタによって実現したものです。従来の高速充電よりも効率的かつ安全に、わずか20分で半分のバッテリーを充電できる点は注目に値します。今後、他社からの対応アクセサリが増えることで、ユーザーの選択肢も広がっていくでしょう。