Wear OS向けのYouTube Musicが、ついにGoogleの最新デザイン言語「Material 3 Expressive」へと移行し始めました。ただし、まだ“完成形”とは言えないようです。
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Wear OSでも「Material 3 Expressive」採用が進行中
Googleはここ数年、「Material 3 Expressive」と呼ばれるデザイン言語をAndroidや自社アプリ群に段階的に導入しています。Pixelシリーズを中心にこのスタイルが広がっており、最新の**Pixel Watch 4(Wear OS 6搭載)**でも明確に確認できます。
今回、その波がYouTube Music for Wear OSにも到達。新デザインはWear OSの「タイル(Tile)」部分で確認でき、プレイリストの提案の下に表示される**「Browse」ボタン**が従来のシンプルな白からカラフルで柔らかな雲型デザインへと変更されています。

また、メニュー全体に「丸みを帯びた矩形」スタイルが採用され、各項目が縦方向にゆとりを持った配置に。フォントサイズも大きくなり、視認性が向上しています。
まだ旧UIが残る部分も
一方で、すべての画面が新デザインに対応しているわけではありません。
再生画面(プレイヤーUI)は依然として旧デザインのまま。このことから、Googleが段階的にロールアウトを進めている可能性が高いと見られます。
なお、このアップデートはWear OS 6限定ではなく、旧バージョンのWear OSデバイスでも一部確認されています。GoogleはすでにMaps、Keep、Calendar、Home、Messages、Gemini for Watchなど他の主要アプリでMaterial 3化を完了しており、YouTube Musicもその流れに追随する形です。
Googleの新デザイン戦略がWear OS全体に広がる
今回の変更は小規模ながらも、Wear OSアプリのビジュアル統一に向けた重要なステップといえます。
スマートウォッチの限られた画面でも、よりカラフルで人間的な表現を追求する「Expressive」スタイルを取り入れることで、GoogleはWear OS全体の一体感を高めようとしているようです。
プレイヤーUIが更新されるのも時間の問題でしょう。Wear OSユーザーとしては、次のアップデートで完全なMaterial 3体験を期待したいところです。
