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Macの拡張性を高めるThunderbolt 5対応シリーズ登場
Sonnet Technologiesが、プロフェッショナル向けに新しいThunderbolt 5対応のPCIe拡張システムを発表しました。
Thunderbolt 5は最大80Gbpsの帯域幅を持ち、特定の条件下では最大120Gbpsの転送速度を発揮。これにより、1本のケーブルで複数の高解像度モニターや高速ストレージを同時に扱えるようになりました。
対応するMacはまだ限られており、Mac mini M4 ProやM4 Pro/M4 Max搭載のMacBook Proなどが対象。M4やM3、M2チップ搭載モデルはThunderbolt 4までの対応で、接続は可能ですが速度は40Gbpsの上限にとどまります。

モジュール構成のxMac mini (2024+)シリーズ
今回の主力モデルは、**xMac mini (2024+)**という2Uサイズのラックマウント型システム。1台または2台のMac miniを収容でき、前面に電源ボタンやポートアクセスを備えた省スペース設計です。
このxMac miniは、以下の2つの拡張モジュールと組み合わせ可能です。
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Echo II DV:2つのフルハイトPCIeスロットを搭載し、それぞれに専用のThunderbolt接続を割り当て。Noctua製の静音ファンを搭載。
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Echo III:3つのフルハイトスロットを備え、1本のThunderbolt接続で動作。Avid Pro Tools | HDXカードのようなマルチカード構成に適しています。
価格はxMac miniモジュール単体が$479.99、ラックマウントベースが**$699.99**、Echo II DV/Echo III付きモデルが各$1,799.99となっています。
コンパクトなThunderbolt 5対応PCIe筐体も登場
Sonnetは同時に、デスクトップ用途に向けたEcho SEL Thunderbolt 5とEcho SE I Thunderbolt 5も発表しました。
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Echo SEL:PCIe 4.0 x8対応のシングルスロット筐体。小型ながら80Gbpsクラスの帯域を活かせる設計で、映像キャプチャカードなどに最適。
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Echo SE I:SELより大型のカードに対応し、最大7.75インチまで装着可能。補助電源コネクタを備え、ビデオ編集やリアルタイム処理にも対応します。
いずれもThunderbolt 5ポートを2基搭載し、デイジーチェーン接続で複数デバイスを拡張可能です。
プロ環境を支える「M4世代Mac」の新しい選択肢に
Thunderbolt 5対応により、Mac mini M4 Proなどの最新Macが、これまでデスクトップワークステーションでしか実現できなかったPCIe拡張を手に入れた形になります。
特に映像制作や音響処理など、高帯域を要求するプロ用途では、SonnetのxMac miniシリーズが有力な選択肢となりそうです。
現時点で日本国内での販売情報は未定ですが、Sonnet公式ストアではすでに販売が開始されています。
引用: Apple Insider
