
スマートフォン背面に装着するクレジットカードサイズのAI録音デバイス「Plaud Note」に新モデルが登場しました。
Plaudは、AMOLEDディスプレイや録音時間の延長機能を搭載した新モデル「Note Pro」を正式発表し、現在プレオーダーを受け付けています。
目次
小型AMOLEDディスプレイと録音時間50時間の新モードを搭載
Plaud Note Proは、2023年モデル「Plaud Note」の後継機で、デザインは前モデルを踏襲しつつも、複数の機能強化が図られています。
最大の特徴は、0.95インチのAMOLEDディスプレイを新たに搭載した点です。
これにより、録音インジケーターや録音モード、バッテリー残量などの情報がリアルタイムで確認可能になりました。
加えて、2基のマイクを追加搭載し、最大5メートル(約16.4フィート)までの音声を高精度で収音可能に。通常モードでは最大30時間、さらに新たに追加された「エンデュランスモード」では、録音可能時間が最大50時間に延長されます(ただし、録音範囲は約3メートルに短縮されます)。
音声はAIで自動文字起こし。アプリも機能強化
Note Proは単なる録音デバイスではなく、収音した音声を専用アプリを通じて自動で文字起こし・要約するAIノートテイカーです。
文字起こしは同社の独自ソフトウェアとプリセット言語モデルにより処理され、ユーザーは会議や通話の内容を簡単に記録・整理できます。
新アプリでは、録音に加えてスマートフォン上でのテキストノート作成や画像(スライドなど)の追加が可能となり、「多次元サマリー(multidimensional summaries)」と呼ばれる要約機能も実装されました。
ユーザー自身で要約テンプレートを作成する機能も追加されており、利用シーンに合わせたカスタマイズが可能です。
価格と提供形態:月額プラン+特典付き予約受付中
Plaud Note Proの価格は179ドル。すでに予約受付が開始されており、出荷は2025年10月を予定しています。
予約者には、600分分の無料文字起こし時間とマグネットケースが特典として付属します。また、デフォルトでは月300分までの文字起こしが利用可能で、それ以上の利用にはプレミアムプランの契約が必要です。
なお、現時点では日本国内での販売や取り扱いについての情報は発表されていません。
スマホの録音体験を補完する新ジャンル
Plaud Note Proは、スマートフォン単体では難しい「長時間録音」と「即時文字起こし」というニーズを、物理デバイスとクラウド処理の組み合わせで補完する新しいプロダクトといえます。
特に、リモート会議やインタビュー、講義などの記録を効率化したいユーザーにとって、物理的なボタン操作と視認性の高いディスプレイ、そして進化したアプリの連携は大きな利便性をもたらします。