Nothing(ナッシング)が次のスマートフォンをティーザーで発表しました。その名も「Nothing Phone (3a) Lite」。しかし、名前とは裏腹に“Lite(軽量)”どころか“再構築版”の可能性が指摘されています。
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今週発表予定、Nothing Phone (3a)シリーズの「最後の1台」
Nothingは10月29日に新モデル「Nothing Phone (3a) Lite」を正式発表すると予告しました。これは、今年すでに登場している「Phone (3a)」「Phone (3a) Pro」に続く、シリーズ第4弾にあたります。
名前の“Lite”が示す通り、上位モデルよりもスペックを抑えたバージョンになる見込みです。
ただし、Nothingが公開したティーザー画像を見る限り、これまでのPhoneシリーズで特徴的だった背面の「Glyph(グリフ)ライト」は大幅に簡略化。複数の光るパターンではなく、ネジ付近に設置された1つのLEDライトだけになるようです。この「通知LED復活」は、一部のユーザーにとって懐かしい要素かもしれません。

実は“既存モデルの再構築版”という見方も
信頼性の高いリーカー、Yogesh Brar氏によると、「Phone (3a) Lite」は完全な新機種ではなく、既存モデルをわずかに調整した“リファイン版”だとしています。
彼の情報では、この端末はまずグローバル市場で販売され、その後インド市場でも発売される予定とのこと。
現時点ではスペックや内部構造の詳細はほとんど明らかになっていませんが、Brar氏の投稿内容から考えると、大きなデザイン変更や新しいチップセットの採用は期待できないかもしれません。Nothingの既存モデル「Phone (3a)」シリーズはSnapdragonチップを採用しており、Liteも同系統のSoCを搭載する可能性が高そうです。
OSや広告表示など、微妙な変化にも注目
今回のLiteモデルが、Android 16ベースのNothing OS(β版)を採用するかはまだ不明です。ただし、Nothingの共同創業者であるAkis Evangelidis氏が「今後は一部のプリインストールアプリを許可する方針に転換した」と語っており、新モデルではサードパーティ製アプリやロック画面広告などが搭載される可能性があります。
以前の「余計なものを入れない」ポリシーから一歩踏み込む形で、Nothingの方向性が変わりつつあるようです。
“新しさ”よりもブランドの試みが焦点に
Nothing Phone (3a) Liteは、名前やデザインの変更以上に、「Nothingブランドが今後どう進化するか」を示す一台になりそうです。
スペック面では控えめでも、UIや広告モデルなどのソフト面で新たな実験が行われる可能性があり、Nothingファンにとっては注目すべき動きです。
現時点で日本での発売予定は発表されていません。Nothingの今後の展開に注目です。
