Samsung(サムスン)がついに、Androidベースの次世代XRヘッドセット「Galaxy XR」を正式発表しました。
GoogleとQualcommとの共同開発によるこのデバイスは、すべてのAndroidアプリに対応する“スタンドアロン型XRヘッドセット”として、米国で販売を開始しています。価格は**1,799.99ドル(約27万円)**から。
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Google×Qualcommとの共同開発で誕生
Galaxy XRは、2023年初頭に「Project Moohan」としてティーザー公開されて以来、長らく詳細が明かされてこなかったSamsungの大型XRプロジェクト。その全貌がようやく明らかになりました。

このヘッドセットは、**Googleが開発した「Android XR OS」**と、**Qualcommの最新チップ「Snapdragon XR2 Plus Gen 2」**を搭載。PCやスマートフォンに接続せずとも単体で動作する完全スタンドアロン型です。
Samsungはこれまで、スマートフォンを差し込んで使う「Gear VR」や、PC接続型の「Odyssey」などを展開してきましたが、今回のGalaxy XRはそれらを超える本格的な拡張現実(XR)デバイスとして位置づけられています。
軽量545g。Apple Vision Proよりも軽く
本体重量は545gで、AppleのVision Pro(600〜650g)よりも軽量。長時間装着しても快適さを保てるよう、額クッションと頭部ストラップが備えられています。
電源は外部バッテリー式で、302gのバッテリーパックを左側に接続。右側にはタッチパッドを搭載し、UI操作が可能です。後部のダイヤルでフィット感を微調整できる点も特徴です。

また、上部には電源/Gemini起動ボタンと音量ボタンを、下部には4つの通気口と2つのセンサーを配置。前面のガラスパネルの下には7基のセンサーが内蔵され、取り外し可能なライトシールドも付属します。
Androidアプリ対応。XR体験を拡張する新しいエコシステムへ
Galaxy XRの最大の特徴は、既存のAndroidアプリがそのまま動作する点です。これにより、XR専用アプリがまだ少ない段階でも、ユーザーはすぐに豊富なアプリ体験を楽しむことができます。
価格は1,799.99ドルで、コントローラーやトラベルケース付きモデルは+249.99ドル。現時点では米国のみで発売されており、日本での販売は未定です。
SamsungにとってGalaxy XRは、モバイルから拡張現実へのシフトを象徴する重要な一歩。Google・Qualcommと連携した“Android XR時代”の幕開けを告げるデバイスとなりそうです。
