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次世代Snapdragonと新冷却構造で挑むOnePlusの新モデル
OnePlusが来週、中国で新型フラッグシップ「OnePlus 15」を正式発表する予定です。グローバル版も数週間後に登場する見込みで、例年よりも短い間隔での展開となります。
今回注目されているのは、同社が新たに開発した「Glacier Cooling System(氷河冷却システム)」。極薄の手で裂けるスチール素材を用い、従来比で2倍の熱拡散性能を実現したとされています。
内部にはQualcommの最新チップセットSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載予定。処理性能だけでなく、冷却効率にも重点を置いた構成となっています。
「指先まで冷やす」新構造。宇宙素材の断熱層も
Weibo上で公開された写真によると、「Glacier Cooling System」は単なるヒートシンクではなく、独自設計の「Glacierチップ空調アーキテクチャ」を採用。
これは、SoCのコア温度を下げるためのチップレベル冷却システムで、内部温度の安定性を高める役割を担います。
さらに、「Glacierエアロゲル層」と呼ばれる宇宙グレード断熱材を使用。これにより、長時間のゲームプレイでもデバイス本体だけでなく「指先の温度」まで快適に保てるといいます。
OnePlusはこれを「世界初のGaming Hand Cooling Model」と説明しており、端末内に10個の熱分散ゾーンを配置。冷却効率を部位ごとに最適化することで、発熱の偏りを抑えています。
カメラはHasselblad提携を終了
OnePlus 15シリーズでは、カメラに関しても大きな変更があります。これまで続いていたHasselblad(ハッセルブラッド)との協業を終了し、独自の画像処理へと回帰する方針です。
一方で、親会社であるOPPOは引き続きFind X9シリーズでHasselbladチューニングを採用しており、グループ内でも異なる方向性を打ち出している点は興味深いところです。
発売時期と注目ポイント
「OnePlus 15」は来週中国で発表され、グローバル版は来月登場する予定です。
昨年のOnePlus 13では、中国(11月)から海外版(翌年1月)まで約2か月の間がありましたが、今回はわずか数週間とスピード感ある展開になりそうです。
日本での発売は現時点で未定ですが、Snapdragon 8 Elite Gen 5と独自の冷却技術を組み合わせた本機は、モバイルゲーミング特化スマホの新基準として注目を集めそうです。