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スティーブ・ジョブズが否定した「タッチMac」、ついに現実に?
Apple(アップル)が、ついにタッチスクリーン搭載のMacBook Proを開発中との報道が出ています。
情報源はBloombergで、発売時期は2026年末から2027年初頭になる可能性があるとのこと。
そもそもAppleは長年「タッチ式Mac」を否定してきました。
2010年にスティーブ・ジョブズ氏が「Macにタッチスクリーンはありえない」と語り、2018年にはソフトウェア部門のクレイグ・フェデリギ氏も同様の考えを示していました。
理由は「長時間の操作で疲れるなど、エルゴノミクス的に不適切」というもの。
しかし、iPadユーザーの操作行動を長年観察した結果、Appleが方針転換を始めているのではないか、とアナリストのMing-Chi Kuo氏は分析しています。
OLEDディスプレイ&パンチホールカメラを採用か
Bloombergによると、新型「M6 MacBook Pro」は初のOLEDディスプレイを採用する見込み。
これまでMacではIPS液晶が主流でしたが、OLEDによってより深い黒と高コントラスト表示が可能になります。
さらに、FaceTimeカメラをノッチではなくパンチホール型に変更する計画もあるとのこと。
これは、iPhone 15シリーズで導入された「Dynamic Island」のMac版が登場する可能性を示唆しています。
また、タッチ操作による画面の揺れを抑えるため、新しい強化ヒンジ構造も開発中とのこと。
これにより、ノートPCとしての剛性と安定感を保ちながら、タッチ操作に対応できる設計が期待されます。
価格は数百ドル上昇の可能性
これらの新仕様により、販売価格は現行モデルより数百ドル高くなると見られています。
OLEDパネルや新ヒンジのコストを考慮すれば妥当な見通しですが、
「Pro」モデルの価格帯がさらに上がる可能性があるのは気になるところです。
Appleは依然として「MacとiPadは別の体験」と主張していますが、
もしこのモデルが実現すれば、その境界線が大きく変わるかもしれません。
タッチMacはAppleの次の一歩になるか
過去にもAppleは2021年と2023年に「タッチスクリーンMac」に関する特許を出願しており、
それらは2024年9月に正式に認可されています。
長年否定され続けた“タッチMac”の登場が、ついに現実味を帯びてきました。
もしM6 MacBook Proが本当に登場すれば、
「Macは触らないもの」という常識を変える製品になるかもしれません。