
Microsoftが発表した「Xbox Game Pass Ultimate」の値上げの裏で、見逃せないニュースがあります。これまで“プレビュー版”として提供されていたXboxクラウドゲーミングがついにベータを卒業し、正式リリースとなりました。さらに、Ultimate会員向けには最大1440pでのストリーミングも可能になっています。
目次
ベータ期間を経てついに正式リリース
Xboxクラウドゲーミングは、数年前からGame Passの一部として提供されてきましたが、これまでずっと「ベータ」扱いでした。今回の発表でMicrosoftは正式版としての提供を開始すると明言。スマホ、タブレット、テレビなど対応デバイスにゲームをストリーミングできる仕組みはそのままに、クラウドゲーミング体験が“1.0版”へと移行したことになります。
Ultimate限定で1440pに対応
新しいアップデートで注目なのは解像度の向上。これまで1080p止まりだった映像が、Game Pass Ultimate会員向けに最大1440pでの配信に対応しました。ただし、この機能はすべてのゲーム・すべてのデバイスで使えるわけではなく、現時点では対応タイトルと環境が限定されています。また、Ultimateの月額料金は今回の改定で30ドルに引き上げられており、ユーザーにとってはコスト面の判断も必要になりそうです。
下位プランでも利用可能に
一方で朗報もあります。クラウドゲーミング自体は、Essential(月額9.99ドル)やPremium(月額14.99ドル)のプランでも利用可能になりました。Ultimateほどの解像度は得られず、待機時間もやや長くなるとされていますが、低価格帯でクラウドゲーミングを体験できる選択肢が広がった形です。
値上げと同時に広がる選択肢
今回の正式リリースは、単なるベータ終了ではなく「高解像度対応」と「低価格帯への開放」が同時に進んだ点に意味があります。30ドルのUltimateを選ぶか、画質を妥協して安価なプランを選ぶか――ユーザーにとっての選択肢は確実に増えました。今後、対応タイトルやデバイスが拡大していくかどうかが注目ポイントとなりそうです。