
Sonyが、Android 16の安定版アップデートを主要ブランドに先駆けてXperia 1 VII向けに配信開始しました。
OnePlusやXiaomiなどがまだベータ版の段階である中、正式版をいち早く届けた形となります。
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主要メーカーに先んじて安定版を配信
Androidスマートフォンのアップデートは、Pixelシリーズを除けばどのメーカーもやや遅れがちです。
ところが今回、SonyがXperia 1 VII向けに安定版Android 16の配信を開始したことで、XiaomiやOnePlus、Oppo、Vivoといった他の人気ブランドを一歩リードする形となりました。
このアップデートは、2024年にAndroid 15を搭載して発売された「Xperia 1 VII」に対して実施されており、ファームウェアバージョンは「71.1.A.2.68」、容量は約1.13GBとのことです。
Xperia 1 VIIは最大で4回のメジャーアップデートが保証されているモデルで、今回がその最初のステップになります。すでに端末を所有している場合は、設定 > システム > 詳細設定 > ソフトウェアアップデートから最新版の適用が可能です。
見た目や使い勝手はAndroid 15と大きく変わらず
ただし、「Android 16」とはいえ、Xperia 1 VIIにおける体感的な変化は少ないようです。Sony独自のUIはAndroid 15から大きく変化しておらず、Googleが導入した新しい「Material 3 Expressive」デザインや「Live Updates」といったAndroid 16の新機能も見送られています。
アップデート内容の公式な変更履歴(changelog)は用意されておらず、Redditの報告によれば、セキュリティパッチレベルも2025年8月のままだとのこと。唯一大きく変わった点として、設定アプリがリニューアルされているようです。
とはいえ、内部的なセキュリティ強化はしっかり行われており、Googleの「Advanced Protection」に対応。これにより、マルウェアや信頼できないアプリ・Webサイトのブロック機能が追加されています。また、通知のグループ化がよりスマートになったり、補聴器サポートの強化も行われているとのことです。
今後のアップデート対象モデルは残り3機種
今回のXperia 1 VIIへの先行アップデートに続き、Sonyはあと3機種へのAndroid 16アップグレードを控えています。それが以下の3モデルです:
- Xperia 1 VI
- Xperia 10 VI
- Xperia 10 VII
この3機種も、そう遠くないうちに順次アップデートが提供されると見られます。
Sonyが示した「地味だが確実」なアップデート戦略
今回のSonyによる先行アップデートは、他社よりも早く安定版を届けたという意味では評価に値しますが、同時にAndroid 16の大規模な新機能の多くが見送られた「控えめな内容」でもあります。
Xperia 1 VIIのユーザーにとっては「Android 16」としての名前は新しくなっても、日常的な使用感は大きく変わらないかもしれません。しかし、セキュリティ面の強化や将来のアップデート保証という観点では、確実に価値のある内容と言えるでしょう。
現時点では日本市場での正式なアナウンスや配信開始日については確認されていませんが、国内モデルにも近いうちに反映される可能性が高そうです。
ソース元:Gizmochina