Lenovoの16インチワークステーション「ThinkPad T16g Gen 3」が海外でレビュー公開されました。Thunderbolt 5やTandem OLEDディスプレイなど、ハードウェア面ではかなり充実した構成になっていますが、パフォーマンス面では評価が分かれる結果となっています。
同シリーズには、NVIDIAのプロ向けGPUを搭載するThinkPad P16 Gen 3も用意されていますが、今回のThinkPad T16g Gen 3はコンシューマー向けのGeForce GPUを搭載するモデルです。
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Thunderbolt 5とTandem OLED搭載
ThinkPad T16g Gen 3は16インチの大型モバイルワークステーション。今回のモデルでは筐体がわずかにスリム化され、重量も約500g軽量化されたと報じられています。さらに、電源アダプターも180Wのコンパクトなものに変更され、持ち運び時のトータル重量は従来より抑えられています。
インターフェース面ではThunderbolt 5ポートを2基搭載。さらに、4基のSO-DIMMスロット、3基のSSDスロットを備えるなど、メンテナンス性や拡張性も高い構成です。5G通信にもオプションで対応します。
ディスプレイは120Hz対応のマット仕様Tandem OLEDタッチスクリーン。画質は非常に良好とされつつも、わずかに粒状感があるとの指摘もあります。それでも色再現性やコントラスト面では、OLEDらしい特性が発揮されているようです。
Core Ultra 9 275HXとRTX 5080構成
レビュー機はIntel Core Ultra 9 275HXと、GeForce RTX 5080 Laptop GPUを搭載する構成でした。いずれもハイエンドクラスの組み合わせです。
CPUについては、短時間の高負荷では最大160Wまで消費電力が引き上げられ、演算性能も高い数値を記録。しかし約30秒後には110W前後、さらに時間が経つと65〜90Wまで低下し、持続性能は安定しない挙動が見られたと報じられています。
GPUはGeForce RTX 5080 Laptop GPUですが、最大TGPは105Wに制限されています。この設定は、これまでテストされたRTX 5080搭載機の中でも最も低い部類に入るとのこと。結果として、旧モデルのThinkPad P16 Gen 2に搭載されていたRTX 4000(130W動作)とほぼ同等のパフォーマンスにとどまったとされています。
電源180W制限と冷却の影響
今回のモデルでは従来のSlimTip充電ポートを廃止し、USB-C経由の給電に完全移行しています。ただし入力は最大180Wに制限されています。
CPUとGPUに同時負荷をかけた場合、GPUは105Wを維持する一方で、CPUは25Wまで大きく制限される挙動が確認されたとのこと。システム全体の消費電力は約170Wにとどまっており、設計上の制限がパフォーマンスに影響している可能性が指摘されています。
さらに意外なのが動作音です。パフォーマンス制限があるため静音性が高いと想像しがちですが、実測では最大57dB(A)に達し、比較対象機種の中でも最も騒音が大きかったとされています。軽量化の影響が冷却機構に及んでいる可能性も示唆されています。
高機能だが性能は割り切り必要
ThinkPad T16g Gen 3は、Thunderbolt 5、Tandem OLED、拡張性の高い内部構成など、機能面では非常に充実したモバイルワークステーションです。一方で、180W給電という制約のもと、CPUおよびGeForce RTX 5080 Laptop GPUの持続性能には制限があり、安定した高負荷処理を求める用途では物足りなさが残ると報じられています。
現時点では日本での発売日や価格は明らかになっていません。日本市場向けの展開や価格設定がどうなるのかも含め、今後の正式発表を待ちたいところです。
引用: Notebookcheck
