Samsungが、AIを搭載したスマートグラスを2026年に投入することを正式に認めました。これまでヘッドセット型の「Galaxy XR」を展開してきた同社ですが、今回は日常使いを前提とした“かけられるデバイス”にフォーカスします。MetaやGoogle、Appleも参入を進める中、スマートグラス市場は次の競争フェーズに入ろうとしています。
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2026年にAIスマートグラス発表
発表は、Samsungの2025年第4四半期決算説明会の場で行なわれました。Mobile Experiences部門のEVPであるSeong Cho氏が、2026年にAI搭載スマートグラスを投入する計画を明言しています。
この新モデルは、いわゆる“マルチモーダルAI体験”を軸に設計されると説明されています。音声、映像、テキストなど複数の入力情報を組み合わせて処理するAI機能を、日常生活の中で自然に活用できる形を目指す構想です。
Samsungはすでにヘッドセット型デバイス「Galaxy XR」を発表していますが、その筐体デザインは屋外での常用を想定したものではありませんでした。今回のSamsung Smart Glassesは、より軽量で、日常のファッションに溶け込む設計が前提とされています。
2モデル構成の可能性も浮上
今回の正式発表以前から、Samsungがスマートグラスを準備しているという情報は報じられてきました。直近の報道では、1モデルではなく2種類のSamsung Glassesを開発している可能性があるとされています。
そのうちの1モデルは、高解像度カメラを内蔵し、スマートレンズを備える仕様になると報じられています。ただし、具体的なディスプレイ仕様やSoC(System on a Chip)の名称、バッテリー容量などの詳細スペックは現時点では明らかにされていません。
製品名についても「Samsung Galaxy Glasses」や「Samsung Glasses Lite」といった名称が採用されるかは未確定です。発売時期についても、Galaxy S26シリーズと同時発表なのか、折りたたみモデルと並行するのか、あるいは単独イベントを開催するのかは明言されていません。
なお、日本での発売予定や価格についても、現時点では発表されていません。
MetaやAppleとの競争軸
スマートグラス市場で先行しているのは、MetaのRay-Banスマートグラスです。シンプルな機能構成と日常的なデザイン、比較的手に取りやすい価格帯が支持を集めています。
一方で、Googleも独自のウェアラブル開発を進めていると報じられており、AppleもARグラスを検討しているとの情報があります。SamsungはGoogleとAndroid XRで協業関係にありますが、ハードウェア領域では競争関係にもなり得る構図です。
こうした状況の中で、Samsung Smart Glassesがどのポジションを取るのかは重要です。Galaxyブランドとの連携強化なのか、独立したAIデバイスとしての展開なのか。その戦略次第で市場シェアの行方は大きく変わります。
2026年が分岐点になる理由
今回のポイントは、Samsungが「開発中」ではなく「2026年に投入する」と公式に言及したことです。スマートグラスはこれまでコンセプトや噂段階にとどまるケースも多かったカテゴリですが、主要メーカーが具体的な年次を示し始めています。
Samsung GlassesがマルチモーダルAI体験をどこまで実用レベルに引き上げられるか。そしてMetaのRay-Banモデルや、将来的に登場するとみられるApple製ARグラスとどう差別化するか。2026年は、スマートグラス市場の本格的な普及元年になる可能性があります。
